
先日、二人目が生まれて、そろそろ学資保険を本格的に考えようと思ってネットで調べたんです。でも「返戻率」「払込期間」って用語がいっぱい出てきて……。結局どこの保険が一番いいのか、さっぱり分からなくなってしまいました。
情報が多くて迷うのは当然です。今日は「返戻率の高さ」という軸でランキングを整理した上で、実際の月額保険料や受取の仕組みまで数字で比べます。「一番いい保険」は家庭の状況によって変わりますが、判断するための材料がそろえば選びやすくなりますよ。
学資保険ランキングの前に——返戻率の基本を30秒で確認
返戻率って、高ければ高いほど得ということでいいんですよね?
貯蓄効率だけで見ればそうです。返戻率とは「払い込んだ保険料の合計に対して、受け取れる学資金の合計が何%になるか」を示す数字で、120%なら払った額の1.2倍を受け取れる計算になります。ただし、返戻率を高くしようとすると月々の保険料が上がる、受取のタイミングが限られる、といったトレードオフが必ず出てきます。返戻率の詳しい仕組みは返戻率の計算方法と活用の考え方をまとめた記事で解説しているので、合わせて読んでみてください。
2026年時点で市場に出ている学資保険の返戻率は、最良条件で115〜131%程度の範囲です。以下では、その中でも返戻率の高さで注目される商品をランキング形式で整理します。(※各社公式サイト・2026年7月時点の情報をもとに作成)
学資保険ランキング2026年版——返戻率比較一覧表
以下は2026年7月時点の各社公式サイト情報をもとにした比較表です。返戻率は加入条件(子どもの年齢・払込期間・払込方法・受取方法)によって変わります。表の数値は各社が公式に提示している代表的な条件の数字です。
| 順位 | 商品名 | 返戻率(月払・代表条件) | 月額保険料の例 | 受取総額の例 | 払込期間の選択肢 | 子どもの加入年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | ソニー生命 学資保険(III型) 10歳払込・月払 |
約126.5% | 月13,172円 | 200万円 | 10歳払込・18歳払込など | 0歳〜(出生前加入可) |
| 2位 | フコク生命 みらいのつばさ J型・11歳払込 |
約123.8% | 月12,231円 | 200万円 | 5歳・11歳・14歳・17歳払込 | 0〜7歳 |
| 3位 | フコク生命 みらいのつばさ J型・17歳払込 |
約116.1% | 月8,439円 | 200万円 | 17歳払込 | 0〜7歳 |
※上記の月払保険料・返戻率は子ども0歳・男性契約者での試算例です。契約条件(子どもの年齢・契約者の性別・払込方法)によって変わります。年払にするとさらに返戻率が上がります(ソニー生命の最大返戻率は年払条件で127.4%)。(※2026年7月時点・各社公式サイト情報)
フコク生命の「みらいのつばさ」って、5歳払込だと約131.3%って書いてあるサイトを見たんですが、それはランキングに入らないんですか?
その数字は正確です。ただし、「5歳払込完了」という条件で達成できる数字で、子どもが0歳の段階から5年以内に払い込みを終わらせるプランです。その分、月々の保険料は大幅に上がります。今回は「多くの家庭が現実に選べる条件」で比較するため、11歳払込を基準にしています。
1位:ソニー生命「学資保険(III型)」——受取額が契約時に確定する安心感
料金・返戻率
ソニー生命の「学資保険(III型)」は、2026年4月2日時点の最大返戻率127.4%(年払条件)。月払・子ども0歳・受取総額200万円での公式試算では以下の数字が出ています。(※2026年7月時点・ソニー生命公式サイト情報)
- 10歳払込・月払:月13,172円 → 払込総額1,580,640円 → 返戻率126.5%(差額 +41.9万円)
- 18歳払込・月払:月7,816円 → 払込総額1,688,256円 → 返戻率118.4%(差額 +31.2万円)
10歳払込を選ぶと月々の負担は大きくなりますが、子どもが中学生以降の学費・塾代がかかる時期には保険料の支払いが終わっているため、家計の余裕が生まれます。
サービス内容・特徴
ソニー生命の学資保険は、妊娠中(出生予定日の140日前から)の加入が可能です。受取学資金の総額は契約時に確定するため、将来の教育費計画が立てやすい設計です。保障内容はシンプルで貯蓄機能に特化しています。医療保障は別途検討が必要です。担当のライフプランナーを通じた個別相談・手続きが基本で、ネットだけで完結する商品ではありません。
メリット・デメリット
- メリット:受取金額が契約時に確定する(配当次第の不確実性がない)。出生前加入が可能で妊娠中から準備を始めたい場合に対応できる。返戻率の水準が高く貯蓄効率が良い。
- デメリット:担当者との個別相談が前提のため、加入まで手間と時間がかかる場合がある。医療保障は別途保険契約が必要。月払10歳払込では月13,172円と負担感がある。
2位:フコク生命「みらいのつばさ」J型・11歳払込——返戻率と柔軟性を両立
料金・返戻率
フコク生命「みらいのつばさ」(5年ごと配当付学資保険)は、払込期間と受取方法の選択肢が多い学資保険です。月払・子ども0歳・受取総額200万円のJ型(大学一括受取)での公式試算は以下の通りです。(※2026年7月時点・フコク生命公式サイト情報)
- J型・11歳払込:月12,231円 → 払込総額1,614,492円 → 返戻率約123.8%
- J型・17歳払込:月8,439円 → 払込総額1,721,556円 → 返戻率約116.1%
- S型(祝い金あり)・17歳払込:月9,047円 → 払込総額1,845,588円 → 返戻率約113.7%
サービス内容・特徴
「みらいのつばさ」には受取方法が2種類あります。J型(ジャンプ型)は大学進学時に受取を集中させるプランで返戻率が高くなります。S型(ステップ型)は幼稚園・小学校・中学校・高校・大学の各入学時に祝い金を受け取るプランで、教育費の出費が段階的にある家庭向きです。2人目以降のお子さまには兄弟割引が適用され、祖父母が契約者として加入することも可能です。「5年ごとの配当付き」商品のため、運用状況によっては配当が加算される場合がありますが、配当は保証されるものではありません。
メリット・デメリット
- メリット:受取方法(J型・S型)と払込期間(5歳・11歳・14歳・17歳)の組み合わせが多く、家庭のニーズに合わせやすい。兄弟割引あり。
- デメリット:配当付きのため返戻率の確定値は契約時点では分からない(配当が加算されない可能性もある)。加入は0〜7歳まで(ソニー生命より対象年齢の上限が低い)。
3位:フコク生命「みらいのつばさ」J型・17歳払込——月々の負担を抑えたい家庭に
1位と2位は月1万2千〜3千円なんですね。正直、今は保育料もかかってるので、それは少し厳しいかも……。
その場合は3位のJ型・17歳払込が現実的な選択肢です。月8,439円(受取200万円・子ども0歳の条件)で返戻率は約116.1%。1位・2位より返戻率は下がりますが、払い続けられることの方が長期的に見て重要です。途中解約は元本割れになるため、無理のない月額に設定することが最優先です。
「みらいのつばさ」のJ型・17歳払込は、月8,439円(受取総額200万円・子ども0歳の場合)で加入できる設計です。払込期間が長い分、返戻率は約116.1%と1位・2位より低くなりますが、家計への月々の負担を抑えながら200万円の教育資金を確実に準備できます。習い事・保育料・ローンなど他の固定費が多い時期にも払い続けられる設計を選ぶことが、学資保険で失敗しない最大のポイントです。
家庭の状況別——どの選択が合うか
| こんな家庭に向いている | おすすめの選択 | 月額の目安 | 返戻率の目安 |
|---|---|---|---|
| 受取額を契約時に確定させたい。妊娠中から準備したい | ソニー生命 学資保険(III型)18歳払込 | 月7,816円〜 | 約118.4% |
| 月1万3千円前後払えて、確実に高い返戻率で貯めたい | ソニー生命 学資保険(III型)10歳払込 | 月13,172円〜 | 約126.5% |
| 大学進学時にまとまった資金を準備したい | フコク生命 みらいのつばさ J型・11歳払込 | 月12,231円〜 | 約123.8% |
| 月8千〜9千円に抑えながら200万円を準備したい | フコク生命 みらいのつばさ J型・17歳払込 | 月8,439円〜 | 約116.1% |
| 入学ごとに祝い金を受け取りたい | フコク生命 みらいのつばさ S型 | 月9,047円〜 | 約113.7% |
※上記の月払保険料は子ども0歳・受取総額200万円・男性契約者での試算例です。(※2026年7月時点・各社公式サイト情報)
学資保険を選ぶ3つのポイント
1. 返戻率より先に「払い続けられる月額」を決める
返戻率の高い短期払込プランを選んでも、払えなくなって途中解約すれば元本割れします。学資保険で確実に教育資金を準備するには「払い続けられる月額かどうか」が前提条件です。家計の固定費と照らし合わせて無理のない金額を先に決め、その範囲で最も返戻率の高いプランを選ぶという順序が現実的です。
2. 受取のタイミングを進学計画に合わせる
大学入学時に一気にまとまった額が必要なのか、中学・高校・大学とそれぞれ分けて準備したいのか——受取の設計が商品選びに直結します。フコク生命のJ型(大学一括)とS型(入学ごとに祝い金)、ソニー生命の複数受取型など、受取タイミングの設計が家庭の教育プランに合っているかを確認してください。
3. 学資保険と死亡保障は別で考える
学資保険には「契約者(親)が亡くなった場合、以後の保険料が免除される」という保障が標準でついています。ただし、これだけでは万一の際に家族が生活できる保障としては不十分な場合がほとんどです。学資保険で教育資金を積み立てながら、死亡保障は別途確保するのが基本の設計です。
学資保険と死亡保障は別物なんですね。万一のときの備えは別の保険で用意しないといけないということですか?
そうです。学資保険の払込免除は「その保険の保険料を払わなくていい」という保障で、家族の生活費が出るわけではありません。子育て中に必要な死亡保障は別の保険で備えるのが基本です。月々の保険料を安く抑えたいなら、掛け捨て型の定期死亡保険が選択肢になります。アクサダイレクト生命のような保障専門の保険会社の商品と組み合わせることで、学資保険(貯蓄)と死亡保障を分けて整理できます。なお、アクサダイレクト生命は学資保険の販売は行っていないため、あくまで「死亡保障の補完」として活用する位置づけになります。
よくある質問
Q. 何歳までに入れば返戻率が高くなりますか?
フコク生命「みらいのつばさ」は子ども0〜7歳まで、ソニー生命は0歳(出生前加入可)から加入できます。子どもの年齢が低いほど払込期間を長く取れるため、月々の保険料を抑えながら高い返戻率を狙いやすくなります。特に0歳のうちは選べるプランの幅が広いため、生後早い段階での検討をおすすめします。
Q. 途中で解約するとどうなりますか?
いずれの学資保険も、払込期間中に解約すると解約返戻金が払い込んだ保険料の総額を下回ります(元本割れ)。特に加入直後の数年間は解約返戻金が払込保険料を大きく下回る場合があります。「払い続けられるかどうか」を加入前に家計全体で確認することが重要です。
Q. 年払と月払、どちらがお得ですか?
年払の方が割安になり、返戻率が高くなります。ソニー生命の場合、年払条件での最大返戻率は127.4%で、月払(126.5%)より高くなります。ただし年払は一度にまとまった金額を支払う必要があるため、家計のキャッシュフローと照らし合わせて判断してください。
Q. ソニー生命とフコク生命、実際にどちらを選べばいいですか?
月払で受取額を確定させたいならソニー生命、受取方法や払込期間の選択肢の幅を重視するならフコク生命という切り分けが分かりやすいです。どちらも公式サイトでシミュレーションできるため、自分の条件で試算を出して比較するのが最も確実な進め方です。
まとめ:返戻率と月額のバランスで選ぶ
最後に整理します。2026年時点で返戻率の観点から検討する価値がある学資保険は、ソニー生命「学資保険(III型)」とフコク生命「みらいのつばさ」の2商品が中心です。受取額を契約時に確定させたいならソニー生命、受取方法・払込期間の選択肢の多さを重視するならフコク生命という切り分けが分かりやすいと思います。どちらも0歳からの加入が可能なため、子どもが生まれたタイミングで複数社のシミュレーションを取り寄せて比べることをおすすめします。
「返戻率が高いから」だけで選ぶのではなく、払い続けられる月額かどうかを先に決めるべきなんですね。二人目が生まれたばかりで今が動き時だと分かったので、まずシミュレーションを試してみます。
この記事では「返戻率の高さ」という軸でランキングを整理しましたが、学資保険は長期にわたる契約です。月額の試算と同時に、解約条件・受取タイミング・契約者死亡時の保障内容を必ず公式サイトで確認してから申し込んでください。返戻率の計算方法そのものについては、学資保険の返戻率と教育資金の考え方をまとめた記事も参考にしてください。