
小学2年生の娘のクラス、半分くらいがタブレット教材に切り替えたみたいで。うちも気になってるんですけど、義母に「タブレットばかりだと学力が下がるんじゃない」って言われて、ちょっと不安になってます。
その不安、根拠のあるデータとないデータが混ざって伝わっていることが多いんです。今日はタブレット学習の影響について分かっていることと分かっていないことを分けてお伝えして、そのうえで主要な通信教育3社の違いを見ていきましょう。
タブレット学習で学力は下がるのか
「学力が下がる」って、実際にそういうデータがあるんですか?
よく引用されるのはOECDのPISA調査で、学校のコンピューター保有数が多い国ほど数学の得点が低い傾向が見られた、というものです。ただしこれは国単位の相関関係であって、家庭でのタブレット学習と個人の学力低下を直接結びつけるものではありません。
じゃあタブレット自体が悪いわけではないと。
はい。文部科学省の調査では、ICTを課題解決型の学習に使いこなしている学校ほど正答率が高いという結果も出ています。つまり「タブレットだから下がる・紙だから上がる」ではなく、使い方次第でどちらにも転ぶということです。
タブレット学習で気をつけたい3つのポイント
学力そのものより、次の3点は実際に注意が必要です。
- 視力への負担:画面を近距離で見続けるとまばたきの回数が減り、目の乾きやピント調節筋の緊張につながります。1回の学習時間を区切り、20〜30分ごとに画面から目を離す習慣が有効です。
- 姿勢:タブレットを机に置いたまま前かがみで見続けると、猫背や肩こりの原因になります。専用スタンドや台を使い、目線の高さを画面に合わせる工夫が必要です。
- ゲーム要素への依存:正解すると音や演出が出る設計が多く、学習内容より演出を楽しむだけになっているケースがあります。保護者が時々画面を一緒に見て、何を学んでいるか確認する時間を作ると防ぎやすくなります。
完全にタブレットに任せるのではなく、様子を見ながら使うのが前提なんですね。
その通りです。では、実際にどんな教材があるのか比較していきましょう。
タブレット学習教材3社比較一覧表
| 項目 | スマイルゼミ | こどもちゃれんじ(じゃんぷタッチ) | Z会 小学生タブレットコース |
|---|---|---|---|
| 対象年齢 | プレ年少〜年長(幼児コース)、小学1〜6年、中学1〜3年、高校生 | 年長(5〜6歳)向けの「じゃんぷ」学年限定。他学年は紙・エデュトイ中心の別コース | 小学1〜6年生(1・2年生コースと3〜6年生コースに分かれる) |
| 月額費用の目安(税込) | 月会費3,278円〜9,680円+専用タブレット代9,980円(税込10,978円) | 毎月払い3,990円、12か月一括払いなら3,230円 | 1・2年生 毎月払い4,700〜5,100円/3〜6年生 毎月払い8,800〜11,500円(12か月一括で15%引き) |
| 学習形式 | 専用タブレット1台で全教科が完結 | タブレット中心、紙のワークを併用する回もあり | タブレット学習+添削問題・思考力育成教材 |
| 無料体験 | ✅(お試し期間あり) | ✅(体験教材あり) | ✅(お試し教材あり) |
※料金は2026年7月時点の情報です。学年・支払い方法により金額が変わるため、申込み前に必ず公式サイトで最新の金額をご確認ください。
スマイルゼミの特徴・詳細
料金・費用
月会費は学年・コースによって3,278円〜9,680円の幅があり、別途専用タブレット代9,980円(税込10,978円)がかかります。12か月以上の継続利用が前提で、6か月未満で退会した場合はタブレット代が29,820円(税込32,802円)に変わる規定があります。
サービス内容・特徴
プレ年少から高校生まで、年齢に応じたコースが一貫して用意されています。専用タブレット1台で全教科の学習が完結し、間違えた問題を自動でやり直しに出す仕組みが特徴です。
メリット・デメリット
メリットは対応学年の幅広さと、赤ペン先生のような紙の添削を挟まずタブレット内で完結する手軽さ。デメリットは、6か月未満で退会するとタブレット代の負担が大きくなる点で、始める前に継続の見込みを考えておく必要があります。
こどもちゃれんじ(じゃんぷタッチ)の特徴・詳細
料金・費用
年長向けの「じゃんぷタッチ」は毎月払いで3,990円、12か月一括払いなら月あたり3,230円です。6か月未満で退会した場合は専用タブレット代8,300円が請求されます。
サービス内容・特徴
対象は年長(5〜6歳)で、こどもちゃれんじの他学年(baby・ぷち・ぽけっと・ほっぷ・すてっぷ)は紙教材とエデュトイが中心です。年長のタイミングで「じゃんぷ(紙中心)」と「じゃんぷタッチ(タブレット中心)」のどちらかを選べる仕組みになっています。
メリット・デメリット
メリットは、就学前の1年間だけタブレットを試せる点で、長期契約の負担が軽いこと。デメリットは、対象学年が年長の1年間に限られるため、小学校入学後は別の教材に切り替える必要がある点です。
Z会 小学生タブレットコースの特徴・詳細
料金・費用
1・2年生コースは毎月払いで4,700円〜5,100円。3〜6年生コースは学年が上がるごとに毎月払い8,800円・9,400円・10,500円・11,500円と段階的に上がります。12か月一括払いにすると毎月払いより15%安くなります(1・2年生は詳細を要確認)。
サービス内容・特徴
1・2年生は国語・算数・みらいたんけん学習に加え英語・プログラミング学習がセット、3〜6年生は国語・算数・理科・社会・英語に未来探究学習を加えたセット受講です。タブレット学習に加えて、添削問題や思考力を問う教材が組み込まれている点が他社と異なります。
メリット・デメリット
メリットは、タブレットだけで終わらせず思考力を問う設問や添削が用意されている点。デメリットは、学年が上がるほど月額費用が上がり、3〜6年生では他社より高めの価格帯になることです。
こんな家庭に向いている・向いていない
うちの子は集中力があまり続かないタイプなんですけど、それでもタブレット学習は向いていますか?
集中が続きにくいお子さんには、自動採点やアニメーションで反応が返ってくるタブレット教材が入り口として合いやすい傾向はあります。ただし、それが「学習内容の理解」につながっているかは別問題なので、時々保護者が横で見て、何を答えて何を間違えたか一緒に確認する時間を作ってください。
逆に向いていないのは?
じっくり自分の手で書いて考える方が定着するタイプのお子さんや、すでに視力低下の指摘を受けているお子さんは、紙教材中心のコースや、タブレットと紙を併用できるコースを優先した方が安心です。
タブレット学習教材の選び方
- 継続前提の総額を確認する:月額費用だけでなく、タブレット代や途中解約時の追加費用を含めた総額で比較します。
- 1日の利用時間を決めてから始める:視力や姿勢への負担を避けるため、教材を選ぶ前に「1回20分まで」など家庭のルールを先に決めておくと、始めてからの負担が減ります。
- 無料体験で子供の反応を見る:3社とも体験教材やお試し期間があるので、実際に触らせて夢中になりすぎないか、内容を理解できているかを確認します。
よくある質問
Q. タブレット学習だけで紙の学習は不要になりますか?
A. Z会のように添削問題を組み合わせるコースもあり、各社ともタブレットと紙を完全に切り離しているわけではありません。書く力を残したい場合は、紙教材を併用できるコースの有無を確認してください。
Q. 視力への影響はどの教材でも同じですか?
A. 画面を見る時間の長さと距離が主な要因なので、教材の種類より利用時間の管理が影響します。どの教材を選んでも、20〜30分ごとに休憩を挟む運用が推奨されます。
Q. 途中でやめた場合、タブレット代はどうなりますか?
A. スマイルゼミは6か月未満の退会でタブレット代が29,820円(税込32,802円)に、じゃんぷタッチは6か月未満の退会で8,300円が請求される規定があります。契約前に解約条件を公式サイトで確認してください。
まとめ:こんな家庭におすすめ
「タブレット学習で学力が下がる」という主張は、国単位の相関データを根拠にしていることが多く、家庭での使い方次第で結果は変わります。視力・姿勢・利用時間のルールを先に決めたうえで、教材を選ぶのが後悔しない進め方です。
全教科を1台で完結させたいならスマイルゼミ、就学前の1年間だけ試したいならこどもちゃれんじ(じゃんぷタッチ)、タブレットに添削・思考力教材も組み合わせたいならZ会が比較の出発点になります。