
千葉市で保育園に子どもを預けている、またはこれから預ける予定の方にとって、保育料は毎月の家計に直結する項目です。千葉市は0〜2歳児クラスの保育料を世帯の市民税所得割額によってA・B・C1・C2・D1〜D13の17階層に区分している一方、令和7年(2025年)9月からは多子世帯向けの軽減制度が独自に拡充され、所得制限・年齢制限なしで第2子半額・第3子以降無料が適用されるようになりました。加えてひとり親世帯・障害児(者)のいる世帯には、通常の階層表とは別の軽減基準も用意されています。この記事は千葉市公式サイトの情報を基に、多子世帯・ひとり親世帯向けの軽減制度を整理します。
来年、下の子が0歳児クラスに入る予定なんですが、上の子が小学生なので「きょうだい」としてカウントされるのか心配で…。千葉市でも保育料が安くなる制度はあるんでしょうか。
はい、あります。千葉市は令和7年9月から独自に多子軽減を拡充していて、上のお子さんが小学生でも、生計が同じであれば「きょうだい」として数えられるようになりました。加えてひとり親世帯・障害児(者)のいる世帯向けの軽減もあります。順番に整理していきましょう。
保育料の基本の仕組み:3〜5歳は無料、0〜2歳は所得で決まる
千葉市の保育料は、子どもの年齢で大きく2つに分かれます。満3歳児クラスから5歳児クラスは、幼児教育・保育の無償化により保育料が無料です。一方、3歳未満児クラス(0〜2歳児クラス)は、生活保護世帯や市民税非課税世帯を除き、世帯の市民税所得割額に応じた保育料がかかります。この記事では主に0〜2歳児クラスの保育料と、そこにかかる多子世帯・ひとり親世帯向けの軽減制度を解説します。
0〜2歳児クラスの保育料はいくら?17階層区分の一覧表
千葉市の保育料は、世帯の市民税所得割額を基準にA・B・C1・C2・D1〜D13の17階層に区分されています。3歳未満児(保育標準時間・第1子)の基本月額は次の通りです。
| 階層区分 | 市民税所得割額の基準 | 3歳未満児・標準時間 |
|---|---|---|
| A | 生活保護受給世帯 | 0円 |
| B | 市民税非課税世帯 | 0円 |
| C1 | 所得割非課税(均等割のみ課税) | 4,110円 |
| C2 | 48,600円未満 | 6,170円 |
| D1 | 48,600円以上51,500円未満 | 11,180円 |
| D2 | 51,500円以上56,600円未満 | 14,960円 |
| D3 | 56,600円以上74,000円未満 | 18,840円 |
| D4 | 74,000円以上97,000円未満 | 26,650円 |
| D5 | 97,000円以上112,000円未満 | 33,450円 |
| D6 | 112,000円以上132,000円未満 | 40,760円 |
| D7 | 132,000円以上169,000円未満 | 44,000円 |
| D8 | 169,000円以上203,800円未満 | 51,690円 |
| D9 | 203,800円以上301,000円未満 | 54,330円 |
| D10 | 301,000円以上397,000円未満 | 57,460円 |
| D11 | 397,000円以上480,000円未満 | 60,600円 |
| D12 | 480,000円以上671,800円未満 | 65,750円 |
| D13 | 671,800円以上 | 70,900円 |
※千葉市公式サイト「保育園等の利用料」掲載の令和7年度利用者負担額表に基づく金額です(2026年9月時点確認)。保育短時間認定の場合は各階層とも数百円程度低くなります。3歳以上児クラスの保育料は全階層で0円(無償化)です。ここからご紹介する多子世帯・ひとり親世帯向けの軽減は、この表の金額に対して適用されます。
うちは所得割額がD6かD7あたりだと思うので、2人分だと月8万円近くになる計算ですよね…。ここから軽減される部分を知りたいです。
そうですね。千葉市は令和7年9月からこの部分を独自に拡充しているので、そこを確認していきましょう。
多子世帯の軽減:令和7年9月から所得制限・年齢制限なしに拡充
千葉市は「多子世帯への保育料軽減の拡充」として、令和7年(2025年)9月1日から独自の軽減制度を実施しています。認可保育施設(保育所・認定こども園・小規模保育事業・事業所内保育事業・家庭的保育事業・居宅訪問型保育事業)を利用する0〜2歳児クラスの児童のうち、世帯の第2子にあたる児童は保育料が半額、第3子以降にあたる児童は無料になります。以前は「保育施設等に同時に在籍している子ども」だけがカウント対象でしたが、この拡充により所得制限・年齢制限がなくなり、生計が同じであれば小学生や中学生になったきょうだいも数えの対象に含まれるようになりました。
- 対象:千葉市在住で、認可保育施設の0〜2歳児クラスに在籍する第2子以降の児童
- 軽減内容:第2子は保育料半額、第3子以降は無料(所得制限なし)
- 手続き:原則不要。ただし生計が同じで別居しているきょうだいがいる場合、または幼稚園・特別支援学校幼稚部などを利用しているきょうだいがいる場合は、届出が必要
千葉市はこの多子軽減の対象を広げる形で、幼稚園・認定こども園の預かり保育を利用する満3歳児クラスの児童、および認可外保育施設等を利用する0〜2歳児クラスの児童向けにも、月額上限付きの利用者負担軽減給付を用意しています。こちらは住民税課税世帯が対象で、保護者全員に保育の必要性があり、認可保育施設を同時利用していないことが条件です。給付を受けるには市から給付認定証を受ける必要があります。
| 制度 | 対象年齢・施設 | 所得制限 | 軽減内容 | 手続き |
|---|---|---|---|---|
| 認可保育施設の多子軽減 | 0〜2歳児クラス(保育所・認定こども園など) | なし | 第2子半額・第3子以降無料 | 原則不要(例外は届出) |
| 幼稚園等の預かり保育の軽減給付 | 満3歳児クラス(幼稚園・認定こども園の預かり保育) | 住民税課税世帯のみ | 月額上限あり(第2子は第3子以降の半額) | 給付認定証の申請が必要 |
| 認可外保育施設等の軽減給付 | 0〜2歳児クラス(認可外保育施設等) | 住民税課税世帯のみ | 月額上限あり(第2子は第3子以降の半額) | 給付認定証の申請が必要 |
上の子が小学生でも数えてもらえるのは助かります。うちは同じ家に住んでいるので、特に届出は不要ということですよね。
原則としてはそうですが、区の窓口が把握しているきょうだいの情報と実際の世帯状況にズレがあると軽減が反映されないこともあります。心配な場合は、在園している施設または区のこども家庭課に一度きょうだいの人数を伝えておくと安心です。
ひとり親世帯・障害児(者)のいる世帯の軽減
千葉市では、次のいずれかに該当し、世帯の市民税所得割額が77,100円以下(年収約360万円未満相当)の世帯を「要保護世帯」として、通常の階層表とは別の軽減基準を設けています。
- ひとり親世帯
- 障害者がいる世帯:同一生計世帯に属する者が、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている、または障害基礎年金の受給者に該当する場合(その者を扶養する場合を含む)
- 特別児童扶養手当受給世帯
該当する世帯では、保育料が次のように軽減されます。
| 通常の軽減前額 | 要保護世帯の軽減後額 | |
|---|---|---|
| 第1子 | 階層表の基準額 | 基準額の2分の1(上限9,000円) |
| 第2子 | 基準額の2分の1 | 無料 |
| 第3子以降 | 無料 | 無料 |
ひとり親世帯以外(障害者がいる世帯・特別児童扶養手当受給世帯)がこの軽減を受けるには、「保育料等の軽減にかかる障害者手帳等の所持状況申告書」の提出が必要です。ひとり親世帯の場合は、児童扶養手当の受給状況などから区が判定するため、原則として別途の届出は不要とされています。ご自身の世帯がどちらに当たるか分かりにくい場合は、お住まいの区のこども家庭課に確認してください。
多子軽減と、ひとり親・障害者世帯向けの軽減と、両方に当てはまる場合はどうなるんでしょうか。
要保護世帯向けの表はもともと多子軽減の考え方を組み込んだ形になっているので、二重に割引が重なるわけではありません。どちらの基準がご自身の世帯に適用されるかは、保育料決定通知書を見ながら区のこども家庭課に確認するのが確実です。
申請方法・相談窓口
0〜2歳児クラスの階層区分自体は、世帯の市民税額を基に区が決定するため、通常は申請不要です。認可保育施設の多子軽減も、生計が同じ世帯であれば原則手続き不要ですが、別居のきょうだいや幼稚園等を利用しているきょうだいがいる場合は届出が必要になります。ひとり親世帯以外が要保護世帯向けの軽減を受ける場合は、障害者手帳等の所持状況申告書の提出が必要です。制度ごとに申請の要否が異なるため、対象になりそうな場合はお住まいの区のこども家庭課に確認してください。保育料の納付に関する相談は千葉市幼保運営課(043-245-5726)でも受け付けています。
よくある質問
Q. 上の子が小学生の場合でも「きょうだい」として多子軽減の対象になりますか?
A. 令和7年9月の拡充により、生計が同じであれば年齢や在園状況を問わずきょうだいとして数えられるようになりました。ただし別居している場合や幼稚園等を利用している場合は、区への届出が必要です。
Q. 多子軽減とひとり親世帯の軽減は両方申請できますか?
A. 要保護世帯向けの軽減基準は多子軽減の考え方を含んだ形で設定されているため、単純に両方が上乗せされるわけではありません。ご自身の世帯にどちらの基準が適用されるかは、区のこども家庭課に確認するのが確実です。
Q. 3歳以上の子どもがいる世帯は保育料の軽減を気にする必要がありますか?
A. 3〜5歳児クラスの保育料はすでに無償化されているため、保育料自体の軽減を気にする必要はありません。ただし満3歳児クラスの預かり保育を利用する場合は、住民税課税世帯向けの軽減給付があるため確認しておくとよいでしょう。
Q. この記事の金額・制度内容は今後も変わりませんか?
A. 保育料の階層区分や金額、軽減基準は年度ごとに見直される可能性があります。この記事は2026年9月時点で千葉市公式サイトで確認した内容に基づくため、実際の内容は必ず千葉市公式サイトまたはお住まいの区のこども家庭課でご確認ください。
まとめ:自分の世帯がどの軽減に当てはまるか、まず区に確認を
千葉市の0〜2歳児クラスの保育料は市民税所得割額に応じたA・B・C1・C2・D1〜D13の17階層で決まり、そこに令和7年9月から拡充された多子軽減(第2子半額・第3子以降無料、所得制限・年齢制限なし)、要保護世帯(ひとり親世帯・障害児(者)のいる世帯、所得割77,100円以下)向けの軽減(第1子半額上限9,000円・第2子以降無料)が重なる形で適用されます。上の子が小学生以上でもきょうだいとしてカウントされる点が、令和7年9月の拡充の大きな変更点です。
思っていたより制度が細かく分かれているんですね。まずは保育料決定通知書を確認して、区のこども家庭課に問い合わせてみます。
それが一番確実です。保育料が軽減された分は、目先の出費で使い切るより、入学準備や進学時にまとまってかかる教育費の積み立てに回す家庭もあります。長期的な教育資金の準備方法もあわせて考えてみるとよいと思います。
制度の詳細・最新の金額は千葉市公式サイト「保育園等の利用料」、「多子世帯への保育料軽減の拡充について(千葉市独自)」で必ずご確認ください。
千葉市の子育て支援制度をあわせて知りたい方は千葉市の入学準備・就学援助制度についてまとめた記事もご覧ください。教育資金を長期的に準備したい方は学資保険は本当に必要なのか整理した記事や、小学生向け通信教育の費用相場を比較した記事も参考にしてみてください。