学資保険、いろいろ見てるんですが、最終的にソニー生命と明治安田生命の2社まで絞れました。どちらも人気って聞くんですけど、正直どっちがお得なのか決め手がなくて……。
2社まで絞れているのは良いスタートです。この2社は「返戻率の高さ」で選ばれることが多いのですが、実は条件をそろえて比べると差が出るポイントと、返戻率以外に見るべき差が別にあります。今日は公式サイトの数字をもとに、条件別の返戻率・加入できる子どもの年齢・受取方法の3点を中心に整理しましょう。
学資保険の基本——返戻率だけで決めない
返戻率とは「払い込む保険料の総額に対して、将来受け取れる学資金の総額が何%になるか」を表す数字です。100%を超えれば払った額より多く戻り、100%を下回れば元本割れになります。返戻率の仕組みをより詳しく知りたい方は学資保険の返戻率とは?の解説記事で確認できます。
ソニー生命と明治安田生命は、どちらも学資保険のランキング記事でよく並ぶ2社です。ただし、返戻率の「最大値」だけを見ると誤解しやすい商品でもあります。公式サイトが公開している最大返戻率には、実際にはハードルの高い条件(一括払込など)が付いていることがあるためです。この記事では、現実的な条件での比較を中心に整理します。
ソニー生命 vs 明治安田生命 比較一覧表
以下は2026年9月時点の各社公式サイト情報をもとに作成しています。返戻率は加入条件(子どもの年齢・払込期間・払込方法)によって変わるため、目安としてご覧ください。
| 項目 | ソニー生命 学資保険(無配当) |
明治安田生命 つみたて学資 |
|---|---|---|
| 返戻率(最大・公式表示) | 127.4% (Ⅲ型・年払・10歳払込) |
129.2% (I型・一括払込限定) |
| 返戻率(月払・10歳払込の目安) | 126.5% (月払13,172円・受取200万円) |
121.2% (月払13,751円・受取200万円) |
| 子どもの加入可能年齢 | 出生前(140日前、Ⅲ型は91日前)〜13歳まで | 出生前(140日前)〜満6歳以下 |
| 契約者の加入年齢 | 明記なし(プラン・年齢で試算が変動) | 満18歳から(上限は市場金利等で変動) |
| 保険料払込期間 | 10歳まで / 18歳までなど | 10歳満了 / 15歳満了(0〜2歳加入時のみ10歳選択可) |
| 受取タイミング | 中学・高校・大学入学時に分割+満期(22歳) | 18歳〜21歳になるまでの4年間、毎年 |
| 契約者に万一の場合 | 以降の保険料払込免除、学資金は満額受取 | 死亡・身体障害表第1級/2級で以降の保険料払込免除 |
| 医療保障・特約 | なし(貯蓄特化型) | 特約付加不可(貯蓄特化型) |
| 申込方法 | ライフプランナーとの面談が必須(ネット完結不可) | 来店・訪問相談のほか、非対面(オンライン)相談の案内あり |
| 無料相談・資料請求 | ✅ | ✅ |
明治安田生命のほうが返戻率129.2%で高く見えるんですが、月払いの条件で比べるとソニー生命のほうが高いんですね。この差はどういうことなんでしょう?
明治安田生命の129.2%は「一括払込」が条件です。基準保険金額70万円のコースを一括で払い込む場合の数字で、契約時にまとまった資金(目安として200万円台)が必要になります。毎月コツコツ払う一般的な払い方(月払)で比べると、10歳払込満了で121.2%となり、同条件のソニー生命Ⅲ型(126.5%)を下回ります。公式サイトの「最大〇%」という表示は、必ず「その条件で自分が払えるか」まで確認することが大切です。
ソニー生命 学資保険(無配当)の特徴・詳細
料金・返戻率
2026年4月2日時点の公式試算によると、Ⅲ型・基準学資金額40万円・22歳満期・保険料払込期間10歳まで(年払)・契約者30歳男性・被保険者0歳の条件で、最大返戻率は127.4%です。同条件の月払シミュレーションでは、月額13,172円を10年間払い込み(総払込額1,580,640円)、受取総額200万円、返戻率126.5%となります。払込期間を18歳までに延ばすと月額は7,816円まで下がりますが、返戻率は118.4%に低下します。Ⅰ型(月払11,490円・返戻率116.0%・受取総額160万円)、Ⅱ型(月払13,740円・返戻率121.3%・受取総額200万円)という型もあり、型によって保障設計と返戻率のバランスが変わります。(※2026年9月時点・ソニー生命公式サイト情報)
サービス内容・特徴
加入できる子どもの年齢は出生前(出産予定日140日前、Ⅲ型は91日前)から13歳までと幅があります。契約者の年齢やプランによって具体的な加入可能時期は変わるため、実際の可否はライフプランナーとの相談で確認する形式です。受取は中学・高校・大学の入学タイミングに合わせて分割する設計が中心で、契約時に受取総額が確定します。子どもの医療保障については、公式FAQで「ついていません」と明記されており、貯蓄機能に特化した商品です。
メリット・デメリット
- メリット:受取額が契約時に確定し、教育費の計画が立てやすい。契約者に万一のことがあった場合、以降の保険料払込が免除されても学資金は満額受取れる。加入できる子どもの年齢の幅が13歳までと広く、上の子の分を後から検討する家庭にも対応しやすい。
- デメリット:ネット申し込みができず、ライフプランナーとの面談が前提になる。子どもの医療保障はなく、別途検討が必要。解約返戻金は払込保険料総額を下回る可能性があると公式サイトに明記されている。
ソニー生命 学資保険の詳しい口コミ・評判もあわせてご覧ください。
明治安田生命「つみたて学資」の特徴・詳細
料金・返戻率
公式サイトが示す最大返戻率は129.2%(I型・契約者25歳男性・被保険者0歳・21歳満期・基準保険金額70万円・一括払込〈10歳払込満了相当〉の条件)です。ただしこの数字は一括払込が前提で、実際にまとまった資金を用意できる家庭は限られます。より一般的な月払・10歳払込満了の条件では、月額13,751円・受取総額200万円が目安で、返戻率は約121.2%です(受取総額÷払込保険料総額で算出。公式サイトが公表する「受取率=払込保険料の累計額に対する受取総額の割合」の定義に基づく本記事独自の試算)。払込期間を15歳満了まで延ばすと月額は9,547円まで下がり、返戻率は約116.4%になります。(※2026年9月時点・明治安田生命公式サイト情報、保険料率は2025年11月1日現在)
サービス内容・特徴
被保険者となる子どもは「満6歳以下」に限定されており、出生予定日の140日前から申込可能です(明治安田生命公式FAQに明記)。契約者は満18歳から契約できます。払込期間は10歳満了・15歳満了の2種類で、10歳満了を選べるのは子どもが0〜2歳で加入した場合のみです。受取は18歳から21歳になるまでの4年間、毎年一定額を受け取る設計で、満期後は据え置き制度を使って5年を限度に運用を続けることもできます。医師の診査は不要で、健康状態の告知のみで申込める点は手続きの負担が軽い部分です。特約は付加できず、貯蓄機能に特化しています。
メリット・デメリット
- メリット:医師の診査が不要で告知のみで申込める。受取が大学の4年間に毎年届く設計のため、入学金だけでなく在学中の学費にも充てやすい。契約者の死亡・身体障害表第1級/2級で以降の保険料払込が免除される。
- デメリット:子どもの加入可能年齢が満6歳以下までと狭く、小学校中〜高学年以降の子どもは加入できない。129.2%という最大返戻率は一括払込限定で、月払いの現実的な条件では他社と大差ない水準になる。特約を付加できないため保障を厚くしたい家庭には不向き。
明治安田生命つみたて学資の口コミ・評判もあわせてご覧ください。
こんな家庭に向いている・向いていない
うちは上の子が7歳、下の子が5歳なんですが、この年齢だと明治安田生命は入れないってことですよね……?
その通りです。明治安田生命「つみたて学資」は被保険者が満6歳以下に限られるため、7歳のお子さんは対象外になります。5歳のお子さんはぎりぎり対象ですが、払込期間の選択肢が10歳満了は使えず、15歳満了のみになります。一方ソニー生命は13歳まで加入できるので、上のお子さんもまだ検討の余地があります。
ソニー生命が向いている家庭
- 子どもがすでに6歳を超えている、または複数の子どもをまとめて検討したい家庭(13歳まで加入できる)
- 進学のたびに(中学・高校・大学)まとまった資金を受け取りたい家庭
- 担当者と対面でじっくり相談しながら設計したい家庭
明治安田生命が向いている家庭
- 子どもが6歳以下で、大学在学中の4年間、毎年決まった額を受け取りたい家庭
- 健康状態に少し不安があり、医師の診査なしで加入したい家庭
- 基準保険金額70万円以上でまとまった資金を用意でき、返戻率を最大化したい家庭
どちらも向いていない可能性がある家庭
- 収入が不安定で、10〜15年の払込を継続できるか不安がある家庭——無理な短期払込を選ぶと途中解約による元本割れのリスクが高まる
- つみたてNISAなど自分で運用できる知識・意思があり、より高いリターンを狙いたい家庭
学資保険の選び方——2社で迷ったときの判断軸
迷ったときは、返戻率の数字より先に次の2つを確認してください。1つ目は「子どもの年齢が明治安田生命の対象(6歳以下)に入るかどうか」。これは条件を満たさなければ検討自体ができません。2つ目は「月々いくらなら無理なく払い続けられるか」。返戻率が高いプランほど月々の負担は大きくなるので、家計に合わせて払込期間を選ぶことが結果的に得になります。
この2つを確認したうえで、進学のたびに資金を受け取りたいならソニー生命、大学4年間の学費に毎年まとまった額を充てたいなら明治安田生命、という受取タイミングの違いで選ぶ方法もあります。両社とも公式サイトで年齢・払込方法を入力したシミュレーションができるため、実際の数字を見てから決めることをおすすめします。
よくある質問
Q. 返戻率だけで比べると、結局どちらがお得ですか?
一括払込ができるかどうかで変わります。一括払込が可能なら明治安田生命の129.2%が上回りますが、一般的な月払いで比べるとソニー生命Ⅲ型・10歳払込(126.5%)のほうが明治安田生命の同条件(約121.2%)より高くなります。まとまった資金を用意できるかどうかで、どちらが有利かが変わる点に注意してください。
Q. 子どもが7歳ですが、どちらかに加入できますか?
明治安田生命「つみたて学資」は被保険者が満6歳以下に限られるため対象外です。ソニー生命の学資保険は13歳まで加入できるため、こちらは検討の余地があります。ただし加入可能な時期は契約者の年齢やプランによって変わるため、公式サイトまたはライフプランナーへの確認が必要です。
Q. 途中で解約したらどうなりますか?
両社とも、加入から日が浅い段階で解約すると、解約返戻金が払込保険料の総額を下回ります。特に契約直後の数年間は下回り幅が大きくなる傾向があるため、「無理なく払い続けられる金額」で契約することが前提になります。
Q. 医療保障をつけたいのですが、どちらかで対応できますか?
どちらも医療保障・特約の付加には対応していません。ソニー生命は子どもの医療保障が「ついていない」と公式FAQに明記されており、明治安田生命も特約付加ができない貯蓄特化型の設計です。医療保障を教育資金と同じ保険でまとめたい場合は、医療特約を付加できる他社の学資保険もあわせて検討してください。
まとめ:こんな家庭におすすめ
まとめると、この2社の一番の違いは返戻率の数字そのものより「子どもの加入可能年齢」と「受取タイミング」です。まりさんのお宅のように上のお子さんが7歳を超えている場合は、加入できるかどうかの時点で明治安田生命は対象外になります。まずはお子さんの年齢が明治安田生命の条件(6歳以下)に当てはまるかを確認し、当てはまらなければソニー生命の試算から始めるのが現実的な進め方です。
うちは上の子が対象外なので、まずソニー生命で試算してもらって、下の子の分は改めて明治安田生命も比較してみます。返戻率の数字だけで飛びつかなくてよかったです。
お子さんの年齢によって選べる選択肢が変わるため、まずはそれぞれの公式サイトで条件を入力したシミュレーションを確認してみてください。他の学資保険もあわせて比較したい方は学資保険ランキング、そもそも学資保険が自分の家庭に必要か迷っている方は学資保険は本当に必要?の解説ページもご覧ください。ソニー生命はフコク生命との比較記事でも他社との違いを確認できます。
※本記事の保険料・返戻率・加入年齢は2026年9月時点の各社公式サイト情報をもとに作成しています。実際の保険料・返戻率・加入条件はご加入者の年齢・性別・払込方法・受取コースなどによって異なります。最新情報は各社公式サイトまたは担当者にご確認ください。