広島市の保育料はいくら?2026年、多子世帯・ひとり親の減免制度

広島市在住で保育園に子どもを預けている、またはこれから預ける方にとって、保育料は毎月の家計に直結する項目です。広島市では0〜2歳児クラスの保育料が世帯の市町村民税所得割額によって17階層(A〜C17)に分かれる一方、きょうだいがいる世帯には「多子軽減」、ひとり親世帯等にはさらに手厚い軽減措置があります。この記事は2026年8月時点で広島市が公表している令和8年度(2026年度)の公式資料を基に、階層区分ごとの金額と軽減の条件を整理します。

まりさん

0歳になったばかりの下の子を保育園に預け始めたところで、上の子(3歳)は今年度から3〜5歳児クラスなんです。上の子は保育料が無料になったと聞いたんですが、下の子はいくらかかるのか見当がつかなくて…。二人目だと安くなるとも聞いたんですが、実際どのくらい変わるんでしょうか。

高橋先生

広島市の保育料は、3〜5歳児クラスが無料、0〜2歳児クラスだけ世帯の市町村民税所得割額をもとに17段階(A〜C17)に分かれる仕組みです。きょうだいがいる場合の数え方や、ひとり親世帯等向けの軽減にも細かい条件があります。今日は基本の仕組み、金額表、多子軽減の数え方、ひとり親世帯等の軽減、副食費の免除条件の5つを順番に確認していきましょう。

保育料の基本の仕組み:3〜5歳は無料、0〜2歳は市町村民税所得割額で決まる

広島市の保育料は、子どもの年齢によって大きく2つに分かれます。3歳から5歳までのお子さん(2号認定)は、幼児教育・保育の無償化により認可保育施設を利用する場合の保育料が無料です。ただし給食の食材料費(副食費)や通園送迎費・行事費などは無償化の対象外で、実費負担が残ります。

一方、0歳から2歳までのお子さん(3号認定及び2号認定の一部)は、生活保護世帯と市町村民税非課税世帯を除き、世帯の市町村民税所得割額に応じた保育料がかかります。原則として同一生計の父母の市町村民税額を合算して判定し、政令指定都市である広島市の場合は、税額控除前の所得割額に8分の6を掛けた金額が階層判定の目安になります。

まりさん

うちの0歳の子が対象ということですね。3歳の上の子はもう保育料はかからないんでしょうか。

高橋先生

はい、3歳のお子さんは保育料そのものはかかりません。ただし後で説明する「多子軽減」の数え方には、年齢にかかわらずお二人とも関わってきます。もう一つ覚えておきたいのが、保育料を決める市町村民税額の参照時期です。4月〜8月分の保育料は前年度分の市町村民税額、9月〜翌年3月分は当年度分の市町村民税額を参照するため、毎年9月に見直しが入ります。

広島市保育料金額表(0〜2歳児クラス・標準時間認定)

広島市が公表している「令和8年度保育料(公私立)・副食費(公私立共通部分)についてのお知らせ」(令和8年9月分〜)によると、0〜2歳児クラス(3号認定及び2号認定の一部)の保育料月額は次の通りです。

階層区分 市町村民税所得割合算額の目安 標準時間 短時間
A 生活保護法による被保護世帯等 0円 0円
B 市町村民税非課税世帯 0円 0円
C1 均等割額のみ、または39,600円未満 7,200円 7,050円
C2 39,600円以上44,100円未満 8,000円 7,850円
C3 44,100円以上48,600円未満 9,200円 9,000円
C4 48,600円以上54,000円未満 10,700円 10,500円
C5 54,000円以上59,000円未満 12,200円 11,950円
C6 59,000円以上64,000円未満 14,250円 14,000円
C7 64,000円以上79,000円未満 18,750円 18,400円
C8 79,000円以上97,000円未満 23,850円 23,400円
C9 97,000円以上114,000円未満 29,750円 29,200円
C10 114,000円以上133,000円未満 35,800円 35,150円
C11 133,000円以上151,000円未満 41,600円 40,850円
C12 151,000円以上169,000円未満 44,500円 43,700円
C13 169,000円以上205,000円未満 49,800円 48,950円
C14 205,000円以上256,000円未満 52,450円 51,550円
C15 256,000円以上301,000円未満 55,450円 54,500円
C16 301,000円以上397,000円未満 57,250円 56,250円
C17 397,000円以上 62,400円 61,300円

※上記は広島市公式サイトで公表されている令和8年度(2026年度)の金額表(令和8年9月分〜翌年3月分、令和8年度分市町村民税額を基準)です。多子軽減・ひとり親世帯等の軽減が適用される前の、第1子・標準時間認定(1日最大11時間)の金額です。短時間認定(1日最大8時間)は標準時間よりやや低く設定されています。また、16歳未満の扶養親族が3人以上いる世帯は、2人を超える1人につき22,800円を所得割合算額から控除した税額で階層区分を認定します。金額は年度により変わる可能性があるため、正確な最新情報は広島市公式サイトでご確認ください。

まりさん

うちがどの階層にあたるのか、どこで確認すればいいですか?

高橋先生

毎年届く「市民税・県民税・森林環境税特別徴収税額の決定通知書」または「納税通知書」に記載されている所得割額を確認してください。ただし住宅ローン控除やふるさと納税による税額控除を差し引く前の金額(調整控除額のみを差し引いた額)で判定するため、通知書の額をそのまま読むと実際より低く見えることがあります。ご夫婦とも課税されている場合は、お二人分を合算します。判断に迷う場合は、お住まいの区の福祉課に相談すれば確認できます。

多子軽減:年齢を問わず第1子からカウント、第2子は半額・第3子以降は無料

広島市では、保育園等に入園しているお子さんのほかに、生計を同一にするきょうだい等(養子等を含む)を監護している場合、年齢にかかわらず第1子から多子軽減のカウント対象になります。この数え方で第2子にあたる子どもは保育料が半額(ただし副食費は半額になりません)、第3子以降にあたる子どもは保育料・副食費がともに無料になります。すべての世帯が対象で、所得制限はありません。

就学や療養の都合で別居しているきょうだいがいる場合も、余暇をともに過ごし、生活費・学資金・療養費等の送金が継続していれば「生計を同一にする」ものとして対象になり得ます。ただし対象のきょうだい等がいる場合、毎年度「多子世帯の保育料・副食費に係る申出書」と確認書類の提出が必要です。児童養護施設等に入所しているお子さんは、多子軽減の対象にならない場合があります。

まりさん

うちの場合、3歳の上の子が第1子、0歳の下の子が第2子ということですね。上の子はもう保育料がかからないのに、それでもカウントの対象になるんですか?

高橋先生

はい、その数え方で合っています。3歳の上のお子さんは無償化ですでに保育料がかかりませんが、生計を同一にするきょうだいとして年齢にかかわらず第1子にカウントされ、0歳の下のお子さんは第2子となります。ですので下のお子さんの保育料は、先ほどの金額表の額の半分になります。もし3人目が生まれれば、その子は第3子として保育料・副食費とも無料になります。この仕組みは令和6年11月から、きょうだいの年齢や保育所等の利用の有無を問わない形に拡充されたものです。

ひとり親世帯等の保育料・副食費の軽減

ひとり親家庭のほか、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方がいる世帯、特別児童扶養手当の支給対象児がいる世帯、障害基礎年金の受給者がいる世帯(あわせて「ひとり親世帯等」)で、市町村民税所得割合算額が77,101円未満、かつ階層区分がC1〜C7に該当する場合は、さらに手厚い軽減があります。

階層区分 市町村民税所得割合算額の目安 第1子の保育料(標準時間) 第2子以降
C1 39,600円未満 1,850円 無料
C2 39,600円以上44,100円未満 2,090円
C3 44,100円以上48,600円未満 2,450円
C4 48,600円以上54,000円未満 3,210円
C5 54,000円以上59,000円未満 3,660円
C6 59,000円以上64,000円未満 4,270円
C7 64,000円以上77,101円未満 5,620円

※C7階層であっても、所得割合算額が77,101円以上の場合はこの軽減の対象になりません(通常の多子軽減の扱いになります)。この軽減が適用される世帯は、第2子以降の保育料が無料になるだけでなく、3歳以上のすべてのお子さんの副食費も無料になります。通常世帯の同じ階層(たとえばC7で18,750円)と比べると、大幅に低い金額になっていることが分かります。

まりさん

これはかなり金額差が大きいですね。この軽減は申請しないと適用されないんでしょうか?

高橋先生

保育所の入所手続きの際に世帯状況を申告し、区福祉課側で市町村民税情報と照合して階層区分が決まる仕組みです。離婚・死別などで世帯の状況が変わった場合や、逆にひとり親世帯等に該当しなくなった場合は、変更が反映されるようお早めに区福祉課へ相談・届け出てください。該当しなくなったのに届け出が遅れると、後で軽減分の保育料・副食費を遡って支払うことになるケースがあります。

副食費(給食費)の免除条件

3〜5歳児クラスは保育料が無償化されていますが、給食の食材料費(副食費・おかず代)は原則として実費負担です。広島市では以下の条件を満たす場合、通常世帯でも3歳以上児(第1子)の副食費が免除されます。

区分 副食費(3歳以上児・第1子)
生活保護世帯・市町村民税非課税世帯(A・B) 免除
市町村民税所得割合算額54,000円未満相当(C1〜C4) 免除
所得割合算額54,000円以上57,700円未満相当(C5の一部) 免除
所得割合算額57,700円以上相当(C5の一部〜C17) 各施設・事業所が定める額を実費負担(公立保育園等は広島市が定める額)
多子軽減で第3子以降に該当する子ども 免除
ひとり親世帯等(所得割合算額77,101円未満・C1〜C7) 3歳以上のすべての子どもが免除

※免除に該当する年収の目安として、一般に「年収360万円未満相当世帯」という表現が使われますが、実際の判定は市町村民税所得割合算額で行われます。免除対象に該当しそうな場合は、利用中(または利用予定)の施設か区福祉課の窓口に確認してください(2026年8月時点の情報です)。

申請方法・問い合わせ先

保育料の階層区分や、多子軽減・ひとり親世帯等の軽減は、保育所等の入所手続きの際に提出する書類と市町村民税情報をもとに、各区福祉課が判定します。ただし多子軽減は毎年度、申出書及び確認書類の提出が必要です。次のようなタイミングでは、区福祉課への連絡・相談が必要になります。

  • 離婚・死別などで世帯構成(ひとり親世帯等への該当・非該当)が変わった場合
  • 出産などで子どもの人数(きょうだいの数え方)が変わった場合
  • 同一世帯の方が身体障害者手帳等の交付を受けた場合
  • 祖父母等の市町村民税額で保育料を決定している世帯で、父母の収入が一定基準を超えた場合

制度全般についての問い合わせは、こども未来局幼保給付課(082-504-2154)で受け付けています。具体的な階層区分や個別の手続きの確認は、お住まいの区の福祉課が窓口です(中区・東区・南区・西区・安佐南区・安佐北区・安芸区・佐伯区の各福祉課で対応)。

よくある質問

Q. 3〜5歳児クラスの保育料は本当に無料ですか?

A. はい、認可保育所・認定こども園・地域型保育事業所などを利用する3〜5歳児クラス(2号認定)の保育料は無償化の対象で無料です。ただし副食費・通園送迎費・行事費などは無償化の対象外で、実費負担が残ります。

Q. 別居しているきょうだいも多子軽減の対象になりますか?

A. 就学・療養等の都合で別居していても、余暇をともに過ごし、生活費・学資金・療養費等の送金が継続的に行われている場合は「生計を同一にする」ものとして対象になり得ます。対象になる場合は、毎年度、申出書及び確認書類の提出が必要です。

Q. 16歳未満の扶養親族が3人以上いる世帯は、さらに軽減がありますか?

A. はい。16歳未満の扶養親族が3人以上いる世帯は、2人を超える1人につき22,800円を世帯の所得割合算額から控除した税額で階層区分が認定されるため、実質的に階層が下がりやすくなります。

Q. 保育料が変わるタイミングはいつですか?

A. 4月〜8月分の保育料は前年度分の市町村民税額、9月〜翌年3月分は当年度分の市町村民税額を参照するため、毎年9月に見直されます。転職や退職などで収入が大きく変わった年は、9月の切り替えで保育料が想定と違う金額になることがあります。

まとめ:広島市の保育料と減免制度のポイント

  • 3〜5歳児クラスは保育料が無料(副食費は実費負担)
  • 0〜2歳児クラスは世帯の市町村民税所得割額でA〜C17の17階層に区分され、最高額は月62,400円(標準時間認定)
  • 多子軽減は年齢や施設利用の有無を問わず、生計を一にするきょうだいを第1子から数え、第2子は保育料半額、第3子以降は保育料・副食費とも無料(所得制限なし)
  • ひとり親世帯等は所得割合算額77,101円未満・C1〜C7の範囲で、第2子以降の保育料が無料、3歳以上児の副食費も全員無料になる
  • 副食費も所得割合算額57,700円未満相当・第3子以降・非課税世帯・ひとり親世帯等は免除対象

まりさん

うちの下の子はすでに第2子で半額の対象だと分かって安心しました。もし3人目が生まれても、保育料の心配がだいぶ減りますね。

高橋先生

そうですね。保育料の負担が見えてきたら、その分を貯金に回すだけでなく、小学校以降にまとまってかかる教育費の準備を早めに考えておくのもおすすめです。学資保険が本当に必要かどうかを整理した記事や、小学生の通信教育の費用相場をまとめた記事も参考にしてみてください。

広島市の保育料は、0〜2歳児クラスが市町村民税所得割額に応じたA〜C17の17階層制、多子軽減は年齢・施設利用を問わず第1子から数えて第2子半額・第3子以降無料、ひとり親世帯等は所得割合算額77,101円未満の範囲で大幅な軽減があります。制度の詳細・最新の運用は広島市公式サイト「保育料・副食費」で必ずご確認ください。

教育資金の準備を並行して考えたい方は、学資保険は本当に必要なのか整理した記事や、小学生向け通信教育の費用相場を比較した記事もあわせてご覧ください。

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