
いま妊娠6ヶ月なんですが、札幌市から出産に関するお金がもらえるらしいと聞いて。正直、いくらもらえるのか、いつ・どこに申請すればいいのか全然わかっていなくて。
おめでとうございます。札幌市の出産関連の給付金は、以前「出産・子育て応援給付金」と呼ばれていた制度が、いまは「妊婦のための支援給付」という名前に変わっています。呼び方が変わったタイミングだと混乱しやすいので、今日は2026年現在の制度を対象者・金額・申請の流れの順に整理しますね。
札幌市で出産時にもらえるお金の全体像
札幌市に住民票がある妊婦・出産経験者が受け取れるお金は、大きく分けて「市が窓口になる国の制度」と「全国共通の出産育児一時金」の2つです。
| 制度名 | 給付元 | 金額 | 給付のタイミング |
|---|---|---|---|
| 妊婦支援給付金(1回目) | 国(札幌市経由) | 5万円 | 妊婦給付認定後 |
| 妊婦支援給付金(2回目) | 国(札幌市経由) | 5万円×胎児数 | 出産予定日の8週間前以降 |
| 出産育児一時金 | 加入する健康保険(全国共通) | 50万円(産科医療補償制度未加入等の場合48.8万円) | 出産時 |
※2026年8月時点の情報です。制度内容は変更になる場合がありますので、申請前に札幌市子育てサイト(https://kosodate.city.sapporo.jp/)で最新情報をご確認ください。
妊婦のための支援給付(旧:出産・子育て応援給付金)の詳細
2025年4月、子ども・子育て支援法に「妊婦のための支援給付」という制度が新たに創設されました。札幌市ではこれを「妊婦支援給付金」として実施しており、以前あった「出産・子育て応援給付金」(出産応援ギフト・子育て応援ギフト)は、この制度に切り替わっています。単胎の場合で合計10万円が給付されます。
対象者
申請時点で札幌市に住民票があり、札幌市での妊婦給付認定を受けた方が対象です。妊娠中に他の市区町村へ転出・転入した場合は、その時点で住民票がある自治体から支給される仕組みです。
所得制限はあるんでしょうか。夫婦共働きなので、収入が理由で対象外にならないか心配で。
札幌市子育てサイトの制度案内には所得制限の記載はありません。共働きかどうかや世帯収入の額にかかわらず、住民票と妊婦給付認定の条件を満たしていれば対象になります。
金額と申請の流れ
給付は2回に分かれています。
1回目(妊娠期):5万円
妊娠届出時に配布されるチラシに記載された二次元コードから、スマートフォンでオンライン申請します。申請期限は妊娠が確定した受診日から2年以内です。
2回目(出産期):胎児1人につき5万円
出産予定日の前月の月末頃、1回目の申請で登録したメールアドレス宛てに申請用URLが送られてきます。単胎なら5万円、双子なら10万円です。申請期限は出産予定日の8週間前から2年以内です。
2回目はメールで案内が来るんですね。妊娠届のときに登録したメールアドレスを変えたら、どうなるんでしょうか。
メールアドレスが変わった場合や、オンライン申請が難しい事情がある場合は、札幌市妊婦のための支援給付コールセンター(011-213-0383、平日9時〜18時)に相談すれば対応してもらえます。申請から支給までは2〜3ヶ月ほどかかるので、期限のかなり手前で動いておくと安心です。
どちらの給付も、申請期限を過ぎると受給する権利がなくなってしまいます。特に2回目は「出産後の慌ただしい時期」に重なりやすいので、妊娠届出の時点で「出産予定日の何ヶ月後までに申請すればいいか」をメモしておくと取りこぼしを防げます。
出産育児一時金も忘れずに(全国共通)
札幌市の制度に加えて、加入している健康保険(国民健康保険や勤務先の健康保険組合など)から「出産育児一時金」も受け取れます。これは札幌市に限らず全国共通の制度です。
| 条件 | 支給額 |
|---|---|
| 産科医療補償制度に加入している医療機関での出産 | 50万円 |
| 未加入の医療機関での出産、または妊娠22週未満での出産 | 48万8千円 |
※令和5年4月1日以降の出産が対象(2026年8月時点)。
多くの場合「直接支払制度」が使われ、医療機関にマイナ保険証や資格確認書を提示すれば、区役所への申請なしで健康保険から医療機関へ直接支払われます。窓口では出産費用と一時金の差額のみを負担すればよく、出産費用が一時金の額を下回った場合は、差額を申請して受け取れます。
出産費用が高くて、一時金だけでは足りないと聞いたことがあるんですが。
出産する病院や個室の有無によっては自己負担が発生することがあります。妊婦のための支援給付の10万円と合わせて、出産費用の見積もりを早めに病院で確認しておくと、当日になって慌てずに済みます。
物価高対応子育て応援手当について(補足)
札幌市では「物価高対応子育て応援手当」として、0歳から高校生年代までの子ども1人につき2万円を支給する取り組みも実施されました。ただし対象となる児童は「令和7年9月分の児童手当支給対象児童」または「令和7年10月1日〜令和8年3月31日に出生した児童」に限られており、これから出産を控えている方(出産予定が令和8年4月以降の方)は対象になりません。この記事のメインである「妊婦のための支援給付」とは別の一時的な制度なので、混同しないよう注意してください。
転入・転出した場合はどうなる?
妊娠中や出産前後に他の市区町村へ転出した場合、給付は転出先の自治体から受けることになります。逆に他の自治体で既に妊婦支援給付金(1回目)を受け取っている場合、札幌市で重ねて申請することはできません。転入・転出のタイミングで妊娠している方は、区の子育て支援窓口に早めに相談しておくとスムーズです。
給付金を受け取った後の教育費計画
10万円もらえるのはありがたいですが、産後もオムツやミルク代でどんどんお金が出ていきそうで。使い道、何か考えておいたほうがいいですか。
出産直後は育児用品の購入で出費がかさむ時期なので、まずは無理に貯蓄へ回さず生活の足しにして構いません。落ち着いてきたタイミングで、将来の教育資金の準備として学資保険などを検討する家庭も多いです。学資保険は0歳から加入できるものが多く、契約者が若いうちに始めるほど毎月の保険料を抑えやすい傾向があります。
学資保険が自分の家庭に本当に必要かどうかを整理したい方は、学資保険は本当に必要かを解説したページを、返戻率の仕組みから知りたい方は学資保険の返戻率についての解説ページを参考にしてください。
よくある質問
Q. 札幌市外の病院で出産した場合でも給付を受けられますか?
はい、受け取れます。対象条件は「申請時点で札幌市に住民票があること」なので、出産する病院の所在地は問いません。申請はオンラインか、必要に応じて札幌市妊婦のための支援給付コールセンターを通じて行います。
Q. 双子・三つ子の場合、1回目の給付額も増えますか?
1回目(妊娠期)の5万円は妊婦1人あたりの金額なので、多胎でも変わりません。2回目(出産期)は胎児1人につき5万円のため、双子なら10万円、三つ子なら15万円になります。
Q. 申請を忘れて期限を過ぎたらどうなりますか?
1回目は妊娠確定受診日から2年以内、2回目は出産予定日の8週間前から2年以内という期限があり、これを過ぎると受給する権利がなくなります。案内が届いたら早めに手続きすることをおすすめします。
Q. 児童手当との併用はできますか?
はい、妊婦のための支援給付は児童手当とは別の制度なので併用できます。児童手当については各区の保健福祉部・子育て支援窓口にご確認ください。
まとめ:札幌市の出産関連給付金を整理する
2026年8月現在、札幌市で出産を控えている方が受け取れる主な給付金は次のとおりです。
| 制度名 | 総額の目安 | 申請窓口 |
|---|---|---|
| 妊婦のための支援給付(妊婦支援給付金) | 10万円(単胎の場合) | オンライン申請/札幌市妊婦のための支援給付コールセンター |
| 出産育児一時金(全国共通) | 48.8万円〜50万円 | 加入する健康保険の窓口 |
妊婦のための支援給付は、妊娠届出時のオンライン申請(1回目)と、出産予定日前月頃に届くメール案内からの申請(2回目)の2段階です。申請期限は制度ごとに異なるため、期限のメモを早めに残しておくことが受け取り漏れを防ぐ一番のコツです。
制度が整理できてすっきりしました。まずは妊娠届のときにもらうチラシの二次元コードから、1回目の申請をすればいいんですね。
そのとおりです。わからないことがあれば、札幌市妊婦のための支援給付コールセンター(011-213-0383)に相談すれば丁寧に教えてもらえますよ。出産後の各種支援制度についても、早めに確認しておくと安心です。
出産後の各種支援制度もあわせてご確認ください。札幌市の子ども医療費助成制度、入学準備費用の就学援助制度、保育料の多子世帯・ひとり親減免制度の解説も札幌市在住の方の参考になります。