京都市の保育料はいくら?2026年、多子世帯・ひとり親の減免制度

京都市で保育園に子どもを預けている、またはこれから預ける予定の方にとって、保育料は毎月の家計に直結する大きな項目です。京都市では0〜2歳児クラスの保育料が世帯の市民税額によって細かく決まる一方、令和7年度(2025年度)から世帯内の第2子以降は所得に関係なく無料になりました。ひとり親世帯等にはさらに軽減措置があります。この記事は2026年9月時点で京都市が公表している「令和8年度 利用者負担額(保育料)に関する御案内」等の公式資料を基に、階層区分ごとの金額と軽減の条件を整理します。金額・階層区分の基準は令和7年度版から変更されておらず、同じ内容が令和8年度も継続適用されています。

まりさん

うちは1歳の下の子を保育園に預けていて、上の子は小学生なんですが、下の子の保育料が思ったより高くて…。第2子だから安くなるとは聞いたんですが、上の子が小学生でも対象になるのか、正直よく分かっていません。

高橋先生

京都市は令和7年度から、世帯内の第2子以降の保育料を所得や同時入所の条件なしで無料にしました。今日は0〜2歳児クラスの階層別の料金、第2子以降無償化の仕組み、ひとり親世帯等向けの軽減の3つを順番に確認していきましょう。

保育料の基本の仕組み:3〜5歳は無料、0〜2歳は所得で決まる

京都市の保育料は、子どもの年齢で大きく2つに分かれます。3歳児(満3歳になった後の最初の4月から)から5歳児までのお子さんは、令和元年10月から始まった幼児教育・保育の無償化により、保育料が無料です。幼稚園や認定こども園の幼稚園部分を利用する1号認定児童は満3歳から無料になります。一方、0歳から2歳までのお子さんは、生活保護世帯(第1階層)と市民税非課税世帯(第2階層)を除き、世帯の市民税所得割課税額に応じた保育料がかかります。ただし給食費などの実費分は無償化の対象外で、保護者の負担として別途かかります。

まりさん

3歳になれば無料になるんですね。うちの下の子はまだ1歳なので、しばらくは保育料表を見て金額を確認する必要があるということですね。

高橋先生

そのとおりです。まずは0〜2歳児クラスの保育料表を見ていきましょう。

0〜2歳児クラスの保育料はいくら?階層区分ごとの一覧表

京都市の保育料は、世帯の市民税所得割課税額(父母の合算額)によって第1階層から第22階層まで細かく分かれています。保育利用時間によっても金額が変わり、保育短時間認定(8時間まで)と保育標準時間認定(8.5〜11時間、30分刻み)で区分されます。ここでは保育園(所)・幼保連携型認定こども園・保育所型認定こども園に適用される「表A」の、保育標準時間認定10時間の場合の第1子の月額を紹介します。

階層区分 基準(市民税所得割課税額) 第1子(標準時間10時間・月額) 第2子以降
生活保護世帯等 0円 0円
市民税非課税世帯 0円 0円
市民税均等割のみ課税 4,400円 0円
34,999円以下 7,100円 0円
35,000円以上〜41,999円以下 7,800円 0円
42,000円以上〜48,599円以下 8,300円 0円
48,600円以上〜58,099円以下 14,700円 0円
58,100円以上〜67,599円以下 18,800円 0円
67,600円以上〜77,100円以下 23,200円 0円
77,101円以上〜86,999円以下 24,300円 0円
87,000円以上〜96,999円以下 25,500円 0円
97,000円以上〜102,599円以下 26,600円 0円
102,600円以上〜110,899円以下 33,400円 0円
110,900円以上〜124,999円以下 34,400円 0円
125,000円以上〜138,599円以下 35,400円 0円
138,600円以上〜168,999円以下 41,900円 0円
169,000円以上〜174,599円以下 48,300円 0円
174,600円以上〜211,200円以下 55,200円 0円
211,201円以上〜300,999円以下 57,100円 0円
301,000円以上〜357,999円以下 65,800円 0円
358,000円以上〜396,999円以下 71,700円 0円
397,000円以上 88,800円 0円

※京都市公式サイト掲載の「令和8年度 利用者負担額(保育料)に関する御案内(0歳児〜2歳児用)」(R8sassi.pdf)表A(保育標準時間認定10時間・月額)に基づく数値です(2026年9月時点確認)。令和7年度版の同表と金額・階層区分の基準額を突き合わせたところ差異はなく、同じ内容が令和8年度も継続適用されています。保育短時間認定や10時間以外の標準時間区分(8.5〜11時間、30分刻み)では金額が異なります。小規模保育事業所・家庭的保育事業所・事業所内保育事業所を利用する場合は表B、幼稚園型認定こども園を利用する場合は表Cが適用され、金額がやや異なります。正確な金額はお子さんが実際に利用する時間区分・施設種別に合わせて、京都市公式サイトの保育料表でご確認ください。市民税額は4月〜8月分が前年度分、9月〜翌年3月分が当該年度分の額で算定されるため、年度途中で階層区分が変わる場合があります。

まりさん

第2子以降は階層に関係なく全部0円になっているんですね。うちは上の子が小学生なんですが、それでも下の子は「第2子」としてカウントしてもらえるんでしょうか?

高橋先生

はい、そこがこの制度の大事なポイントです。次の章で詳しく説明しますね。

令和7年度から始まった第2子以降の保育料無償化

京都市は令和7年(2025年)4月から、認可保育施設(保育園(所)、認定こども園、小規模保育事業所、事業所内保育事業所、家庭的保育事業所)を利用する世帯内第2子以降の保育料を無償化しています。京都市の案内資料には次の3点が明記されています。

  • 所得制限なし:世帯の所得にかかわらず、2人目以降の保育料が無償化される
  • 同時入所要件なし:兄弟姉妹が同時に保育施設を利用している必要はなく、保育施設の利用の有無にかかわらず、生計を一にする兄弟姉妹を年長順にカウントする
  • 手続き不要:無償化のための申請手続きは必要ない

令和7年3月まで(旧制度)は、第2子は階層区分によって「はぐくみ応援額(基準額の半額以下)」または「基準額」のいずれかが適用され、きょうだいの同時利用の有無によっても金額が変わる複雑な仕組みでした。令和7年4月以降はこの仕組みが撤廃され、第2子・第3子とも階層区分や同時利用の有無を問わず一律無償になっています。なお、この無償化の対象は認可保育施設のみで、認可外保育施設(企業主導型を含む)、幼稚園(2歳児接続保育事業を含む)の利用者負担額、および1号認定・3歳児以上の給食費は対象外です。

まりさん

「利用の有無にかかわらず年長順にカウントする」ということは、上の子が保育園を卒園して小学生になっていても、人数としては数えてもらえるということですね。手続きも特に何もしなくていいなら助かります。

高橋先生

そのとおりです。まりさんのお宅のように上の子が小学生であっても、生計を一にしていれば下の子は第2子としてカウントされ、保育料が無料になります。もし保育料決定通知書の金額がおかしいと感じたら、お住まいの区役所・支所に確認してみてください。

ひとり親世帯等はさらに軽減される「子どもはぐくみ応援額」

保護者またはその世帯内の子どもがひとり親世帯等に該当する場合で、世帯の階層区分が第9階層以下(保護者の市民税所得割課税額の合計が77,100円以下)に該当するときは、1人目の子どもの保育料に「子どもはぐくみ応援額」という軽減後の金額が適用されます。2人目以降は前章の無償化により無料です。対象になる「ひとり親世帯等」には、配偶者のない者で現に児童を扶養している者のほか、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた者、特別児童扶養手当・障害基礎年金の支給対象者などが含まれます。

階層区分 基準(市民税所得割課税額) 子どもはぐくみ応援額(標準時間10時間・月額)
市民税均等割のみ課税 1,700円
34,999円以下 3,000円
35,000円以上〜41,999円以下 3,000円
42,000円以上〜48,599円以下 3,000円
48,600円以上〜58,099円以下 6,000円
58,100円以上〜67,599円以下 7,000円
67,600円以上〜77,100円以下 8,700円

※「令和8年度 利用者負担額(保育料)に関する御案内」(R8sassi.pdf)表Aの子どもはぐくみ応援額(保育標準時間認定10時間・月額)を基にしています(2026年9月時点確認)。令和7年度版と金額を突き合わせたところ差異はなく、同じ内容が令和8年度も継続適用されています。第2階層(市民税非課税世帯)に該当する場合や、世帯内2人目以降に該当する場合は無料です。第10階層以上に該当する場合は、この軽減の対象外となり、前章の通常の基準額表がそのまま適用されます。これらの軽減は、届出が必要な一部のものを除き、利用の申込みや保育利用現況届出書で届け出た世帯状況に基づいて適用されます。新たにひとり親世帯等に該当することになった場合は、お住まいの区役所・支所への届出が必要です。

まりさん

ひとり親家庭の友人がいるんですが、この制度を知らないと結構損をしてしまいそうですね。

高橋先生

そうですね。この軽減は届出が前提になっている部分があるので、該当する可能性がある方は、保育料決定通知書の内容を一度見直すか、お住まいの区役所・支所保健福祉センター子どもはぐくみ室子育て推進担当に確認するのが確実です。

認可教育・保育施設以外にきょうだいがいる場合の注意点

京都市の案内資料では、きょうだいが保育園(所)、認定こども園、小規模保育事業所、事業所内保育事業所、家庭的保育事業所、居宅訪問型保育事業所、施設型給付の対象となる幼稚園(新制度に移行した幼稚園)のいずれかを利用している場合は、手続き不要でカウントされるとしています。一方、きょうだいが施設型給付の対象でない私立幼稚園・国立幼稚園、企業主導型保育事業所、特別支援学校幼稚部、里親、児童養護施設、放課後等デイサービスなどを利用している場合は、在園証明がなされた「同時利用軽減届出書(きょうだい利用)」の提出が必要です。該当する可能性がある場合は、届出漏れがないようお住まいの区役所・支所に確認しておくと安心です。

申請方法・相談窓口

0〜2歳児クラス(2号・3号認定の保育部分)の保育料に関する相談・届出は、お住まいの地域の区役所・支所保健福祉センター子どもはぐくみ室子育て推進担当が窓口です(京北地域は京北出張所保健福祉第一担当)。

区役所・支所名 電話番号
北区役所 432-1284
上京区役所 441-5119
左京区役所 702-1114
中京区役所 812-2543
東山区役所 561-9350
山科区役所 592-3247
下京区役所 371-7218
南区役所 681-3281
右京区役所 861-1437
右京区役所京北出張所 852-1815
西京区役所 381-7665
洛西支所 332-9195
伏見区役所 611-2391
深草支所 642-3564
醍醐支所 571-6392

※京都市発行「令和8年度 利用者負担額(保育料)に関する御案内」(令和8年4月発行、京都市子ども若者はぐくみ局幼保総合支援室)記載の電話番号です(市外局番075、2026年9月時点確認)。令和7年度版と照合しましたが番号に変更はありません。

まりさん

うちの場合はまず、下の子の保育料決定通知書を見て、今の階層区分がどこに当たるか確認してみます。

高橋先生

それが一番確実な進め方です。上のお子さんが同居している以上、下のお子さんの保育料はすでに第2子として無料になっているはずですが、通知書の記載内容と照らし合わせて、もし違っていたら早めに区役所・支所へ相談してください。

よくある質問

Q. 上の子が小学生や中学生の場合でも、下の子は第2子として無料になりますか?

A. 京都市の案内資料では「保育施設の利用の有無にかかわらず、生計を一にする兄弟姉妹を年長順にカウントする」としています。上の子が保育施設を利用していない小学生・中学生であっても、生計を一にしていれば下の子は第2子としてカウントされ、無料の対象になります。

Q. 第2子以降の無償化はいつから始まりましたか?

A. 令和7年(2025年)4月から実施されています。令和7年3月までは階層区分や同時利用の有無によって金額が変わる別の仕組みでした。

Q. 無償化の対象にならない施設・費用はありますか?

A. 認可外保育施設(企業主導型を含む)、幼稚園(2歳児接続保育事業を含む)の利用者負担額、1号認定・3歳児以上の給食費は無償化の対象外です。認可保育施設(保育園(所)、認定こども園、小規模保育事業所、事業所内保育事業所、家庭的保育事業所)を利用している場合が対象になります。

Q. ひとり親世帯かどうかは、どのように判定されますか?

A. 配偶者のない者で現に児童を扶養している者のほか、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた者、特別児童扶養手当・障害基礎年金の支給対象者などが「ひとり親世帯等」に該当します。具体的な該非の判断や届出方法は、お住まいの区役所・支所保健福祉センター子どもはぐくみ室子育て推進担当に確認するのが確実です。

Q. この記事の金額は今後も変わりませんか?

A. 保育料の階層区分や金額は年度ごとに見直される可能性があります。この記事の情報は2026年9月時点で公表されている京都市の「令和8年度 利用者負担額(保育料)に関する御案内」に基づいており、令和7年度版から金額・階層区分に変更がないことを確認済みです。ただし今後の年度で見直される可能性はあるため、実際の金額は申請前に必ず京都市公式サイトまたはお住まいの区役所・支所でご確認ください。

まとめ:第2子以降は所得を問わず無料、ひとり親世帯等はさらに軽減

まりさん

上の子の年齢に関係なく無料になると分かって、だいぶ気持ちが軽くなりました。通知書を確認して、もし違う金額になっていたら区役所・支所に聞いてみます。

高橋先生

それが確実です。保育料が軽減される分、家計に少し余裕が生まれる家庭もあると思います。その分を目先の出費だけに使うのではなく、入学準備や進学時にまとまってかかる教育費の積み立てに回せないか考えてみるのも一つの方法です。京都市の子ども医療費助成や就学援助制度についてまとめた記事も、あわせて家計の見通しを立てる参考にしてみてください。

京都市の保育料は、3〜5歳児クラスが無料、0〜2歳児クラスは市民税所得割課税額に応じた22段階の階層区分で決まります。令和7年度からは世帯内第2子以降が所得・同時入所の条件なしで無料になり、ひとり親世帯等は第9階層以下であれば1人目の保育料もさらに軽減されます。制度の詳細・最新の金額は京都市公式サイト「利用者負担額(保育料)の軽減・免除について」および「子ども・子育て支援制度における利用者負担額(保育料)について」のページで必ずご確認ください。

京都市の子育て支援制度をあわせて知りたい方は京都市の子ども医療費助成についてまとめた記事や、京都市の就学援助制度(入学準備の助成金)についてまとめた記事もご覧ください。保育料の負担が軽くなった分を、将来の教育費としてどう準備するか考えたい方は学資保険は本当に必要なのか整理した記事もあわせて参考にしてみてください。

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