
船橋市で保育園に子どもを預けている、またはこれから預ける予定がある方にとって、保育料は毎月の家計に直結する大きな項目です。船橋市では3歳未満児クラスの保育料が世帯の市民税額によって細かく決まる一方、きょうだいがいる世帯向けの「きょうだい軽減」や、ひとり親世帯・障害者のいる世帯向けのさらなる軽減措置があります。この記事は船橋市が公表している「保育料表」(標準時間認定、令和6年9月更新、2026年10月時点確認)の公式資料を基に、階層区分ごとの金額と軽減の条件を整理します。
船橋市に住んでいる友人が、来年下の子を保育園に預ける予定なんです。上の子もまだ保育園に通っているので「2人目は保育料が安くなるらしい」と聞いているみたいなんですが、具体的にいくらになるのか分からないと言っていて。もう一人、ひとり親で保育園に通わせている友人もいて、同じように「自分の場合はどのくらい軽減されるのか」が気になるみたいです。船橋市の保育料ってどういう仕組みなんでしょうか。
船橋市は3歳未満児クラスの保育料を世帯の市民税額で階層A〜D12に分けていて、2024年9月から「きょうだい軽減」の対象が大きく広がりました。今日は階層区分ごとの金額、きょうだい軽減の内容、ひとり親世帯・障害者のいる世帯向けの軽減の3つを順番に確認していきましょう。
保育料の基本の仕組み:3歳以上は無料、3歳未満は所得で決まる
船橋市の保育料は、子どもの年齢で大きく2つに分かれます。3歳以上児クラス(1号認定・2号認定)は、幼稚園・保育園・認定こども園のいずれを利用しても保育料が無料です。一方、3歳未満児クラス(3号認定)は、生活保護世帯や市民税非課税世帯を除き、世帯(原則父母)の市民税額に応じた保育料がかかります。なお年度途中で3歳の誕生日を迎えても、その年度内は無償化の対象にならず、翌年度4月1日から適用される点に注意が必要です。
友人の下の子はまだ0歳なので、しばらくは保育料表を見て金額を確認する必要があるんですね。
そのとおりです。保育料の年齢は4月1日の前日時点の満年齢で決まり、年度途中の誕生日では変わりません。また保育料とは別に、給食費などの実費負担は引き続きかかる点も覚えておいてください。まずは3歳未満児クラスの保育料表を見ていきましょう。
3歳未満児クラスの保育料はいくら?階層区分ごとの一覧表
船橋市の保育料表(標準時間認定)では、世帯の市民税額を基準に階層Aから階層D12まで分かれています。通常世帯(ひとり親世帯等以外)の月額は次の通りです(「短時間」認定の場合はここから数百円ほど低い金額になります。正確な金額は船橋市公式サイトの保育料表でご確認ください)。
| 階層区分 | 基準(市民税所得割額) | 第1子(標準時間・月額) | 第2子(標準時間・月額) |
|---|---|---|---|
| A | 生活保護世帯・里親等 | 0円 | 0円 |
| B | 市民税非課税世帯 | 0円 | 0円 |
| C1 | 市民税均等割のみ課税 | 7,800円 | 3,900円 |
| C2 | 24,300円未満 | 8,950円 | 4,470円 |
| C3 | 24,300円以上〜48,600円未満 | 10,100円 | 5,050円 |
| D1-1 | 48,600円以上〜57,700円未満 | 15,000円 | 7,500円 |
| D1-2 | 57,700円以上〜72,800円未満 | 15,000円 | 7,500円 |
| D2-1 | 72,800円以上〜77,101円未満 | 20,100円 | 10,050円 |
| D2-2 | 77,101円以上〜97,000円未満 | 20,100円 | 10,050円 |
| D3 | 97,000円以上〜115,000円未満 | 25,000円 | 12,500円 |
| D4 | 115,000円以上〜133,000円未満 | 29,000円 | 14,500円 |
| D5 | 133,000円以上〜151,000円未満 | 33,000円 | 16,500円 |
| D6 | 151,000円以上〜169,000円未満 | 37,000円 | 18,500円 |
| D7 | 169,000円以上〜202,000円未満 | 42,700円 | 21,350円 |
| D8 | 202,000円以上〜235,000円未満 | 46,700円 | 23,350円 |
| D9 | 235,000円以上〜268,000円未満 | 50,800円 | 25,400円 |
| D10 | 268,000円以上〜301,000円未満 | 54,900円 | 27,450円 |
| D11 | 301,000円以上〜349,000円未満 | 57,500円 | 28,750円 |
| D12 | 349,000円以上 | 60,000円 | 30,000円 |
※船橋市公式サイト掲載の「保育料表(保育所等)」(標準時間認定、令和6年9月更新、2026年10月時点確認)に基づく、きょうだい軽減適用前・ひとり親世帯等以外の数値です。第2子は第1子の2分の1(半額)です。保育料は4月〜8月分は前年度の市民税額、9月〜3月分は当年度の市民税額で算定されます。なお第1子・第2子がともに3歳未満児で同時に保育施設を利用する場合は「第2子(半額保育料の特例)」としてさらに低い金額が適用されることがあります(例:階層D9では半額保育料25,400円に対し特例19,200円)。詳細な金額は公式の保育料表PDFでご確認ください。
第2子は半額になると聞いていましたが、具体的な金額はこんなに所得で差があるんですね。友人は「上の子が保育園を卒園していても2人目として数えてもらえるのか」を気にしていました。
そこがこの制度の重要なポイントです。船橋市は2024年9月から、きょうだいの年齢や保育施設の利用有無にかかわらず軽減対象を広げました。次の章で整理しますね。
きょうだい軽減(多子軽減)は年齢・所得制限なしの全世帯対象
船橋市は2024年9月から、きょうだい軽減の対象を大きく拡大しました。公式発表によると、同一世帯で2人以上の子どもがいる場合、きょうだいの年齢や軽減対象施設への在籍の有無にかかわらず、生計を一にする子どものうち最も年長の子どもを第1子(標準保育料)、2番目に年長の子どもを第2子(半額保育料)、3番目以降を第3子以降(無料)として扱います。対象となる条件は次の3つです。
- 船橋市に在住していること
- 認可保育施設(保育園・認定こども園・小規模保育事業所・事業所内保育事業所・居宅訪問型保育事業所)の3歳未満児クラスに在籍していること
- 世帯の第2子以降であること(第1子の年齢は問わず、所得制限もありません)
この軽減は原則として申請不要で、保育料決定時に自動的に反映されます。ただし、別居しているきょうだいを含めて数えてほしい場合や、特別支援学校幼稚部・児童発達支援施設を利用しているきょうだいがいる場合は、「入所(利用)状況証明書」などの書類提出が必要になることがあります。
上の子が小学生になっていても、下の子は第2子として数えてもらえるということですよね。これは助かりますね。
はい。2024年9月の制度拡大前は同時に保育施設を利用している子どもしか数えられませんでしたが、現在はきょうだいの年齢を問わず軽減対象になります。続いて、ひとり親世帯・障害者のいる世帯向けの軽減を見ていきましょう。
ひとり親世帯・障害者のいる世帯はさらに軽減される
ひとり親世帯(母子家庭・父子家庭)や、障がい者(児)のいる世帯、準要保護世帯については、市民税所得割額が77,101円未満の場合、第1子の保育料についても軽減措置があります。該当する場合は次の軽減後の金額(標準時間認定・月額)が適用されます。
| 階層区分 | 基準(市民税所得割額) | 第1子(標準時間・月額) | 第2子以降 |
|---|---|---|---|
| A・B | 生活保護世帯・市民税非課税世帯 | 0円 | 0円 |
| C1 | 市民税均等割のみ課税 | 3,770円 | 0円 |
| C2 | 24,300円未満 | 4,320円 | 0円 |
| C3 | 24,300円以上〜48,600円未満 | 4,480円 | 0円 |
| D1-1 | 48,600円以上〜57,700円未満 | 4,480円 | 0円 |
| D1-2 | 57,700円以上〜72,800円未満 | 4,480円 | 0円 |
| D2-1 | 72,800円以上〜77,101円未満 | 6,000円 | 0円 |
※市民税所得割額が77,101円以上のひとり親世帯・障害者のいる世帯の場合は、前章の通常世帯向けの表と同額になります。この軽減表では、第1子の年齢にかかわらず第2子以降の児童は無料です。
ひとり親の友人は「うちは対象になるかどうか分からないから、とりあえず通常の金額を払っている」と言っていました。知らないと結構損をしてしまいそうですね。
そうですね。通常世帯向けの表と、ひとり親世帯・障害者のいる世帯向けの表は、適用される金額自体が違います。該当する可能性がある方は、保育料決定通知書の階層区分を一度見直してみることをおすすめします。
こんな家庭が対象になる・ならない
ここまでの内容を整理すると、船橋市の保育料軽減は次のような家庭が対象になります。
- 3歳未満児クラスに子どもを預けていて、きょうだいがいる世帯:年齢・所得にかかわらず第2子は半額、第3子以降は無料
- ひとり親世帯、または障がい者(児)のいる世帯・準要保護世帯で、市民税所得割額が77,101円未満の世帯:第1子の保育料自体が軽減され、第2子以降は無料
- 市民税非課税世帯、生活保護世帯:3歳未満児クラスも含めて保育料は無料
一方で、3歳以上児クラスはすでに全世帯で保育料が無料になっているため、ここで説明した軽減の対象を気にする必要はありません。また、父母ともに市民税が非課税で一定の低所得要件を満たし、同居する祖父母等がいる場合は、祖父母等の税額を基に保育料を算定する特例もあります。該当するかもしれない場合は窓口に確認するとよいでしょう。
申請方法・相談窓口
3歳未満児クラスのきょうだい軽減は、同一世帯内できょうだいが複数いる場合は原則として申請不要で、保育料決定時に自動的に反映されます。ただし、別居のきょうだいを含めて数えてほしい場合や、特別支援学校幼稚部・児童発達支援施設を利用しているきょうだいがいる場合は、書類の提出が必要です。保育料は入所月の初旬頃に利用者負担額決定通知書と納付書が送付されます。税額や家庭の状況に変更があった場合も速やかな届け出が必要です。窓口は以下の通りです。
- 船橋市保育入園課:047-436-2330
友人には、まず保育料決定通知書の階層区分を確認してもらって、分からない点があれば保育入園課に聞くよう伝えてみます。
それが一番確実な進め方です。特にひとり親世帯・障害者のいる世帯向けの軽減は、該当するかどうか自分で判断しにくい制度なので、通知書の内容と照らし合わせたうえで、早めに窓口へ相談することをおすすめします。
よくある質問
Q. 上の子が小学生や中学生の場合でも、下の子は第2子として軽減されますか?
A. はい。船橋市は2024年9月からきょうだい軽減の対象を拡大し、生計を一にする子どものうち最も年長の子どもを第1子、2番目に年長の子どもを第2子として数えます。上の子の年齢や保育施設の利用有無は問われないため、上の子がすでに小学生であっても下の子は第2子としてカウントされます。
Q. 3歳以上の子どもがいる世帯は、そもそも軽減を気にする必要がありますか?
A. 3歳以上児クラス(1号・2号認定)の保育料はすでに全世帯で無料のため、ここで説明した軽減を気にする必要はありません。気にする必要があるのは3歳未満児クラス(3号認定)に在籍する子どもがいる場合です。
Q. ひとり親世帯かどうかは、どのように判定されますか?
A. 記事内で紹介した軽減表の対象になるかどうかは、母子家庭・父子家庭、障がい者(児)のいる世帯、準要保護世帯のいずれかに該当するかどうかと、世帯の市民税所得割額を基に船橋市が判定します。具体的な該非の判断は、保育入園課に直接相談することをおすすめします。
Q. 保育料はいつの市民税額で決まりますか?
A. 船橋市の公式資料によると、4月〜8月分の保育料は前年度の市民税額、9月〜3月分の保育料は当年度の市民税額を基に算定されます。
Q. この記事の金額は今後も変わりませんか?
A. 保育料の階層区分や金額は見直される可能性があります。この記事の情報は2026年10月時点で船橋市公式サイトに掲載されている「保育料表(保育所等)」(令和6年9月更新)に基づいているため、実際の金額は申請前に必ず船橋市公式サイトまたは保育入園課でご確認ください。
まとめ:階層区分ときょうだいの人数・ひとり親該当の有無で軽減額が変わる
同じ「2人きょうだい」でも、所得やひとり親かどうかで金額がこんなに変わるとは思っていませんでした。通知書を見比べて、二人の友人に教えてあげます。
そうしてあげてください。保育料が軽減される分、家計に少し余裕が生まれる家庭もあると思います。その分を目先の出費に使い切るのではなく、入学準備や進学時にまとまってかかる教育費の積み立てに回すという選択肢も考えておくと安心です。
船橋市の保育料は、3歳以上児クラスが無料、3歳未満児クラスは世帯の市民税額に応じた階層(A〜D12)で決まります。きょうだい軽減は2024年9月から対象が拡大し、きょうだいの年齢・所得にかかわらず第2子が半額、第3子以降は無料です。ひとり親世帯・障がい者(児)のいる世帯・準要保護世帯は、市民税所得割額77,101円未満であれば第1子の保育料もさらに軽減されます。制度の詳細・最新の金額は船橋市公式サイト「保育料表」のページおよび「保育料のきょうだい軽減について」のページで必ずご確認ください。
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