まりさん

先週、妊娠が分かったばかりで、夫婦で「そろそろ教育資金の準備を考えよう」という話になりました。学資保険を調べ始めたんですが、ソニー生命、フコク生命、日本生命……大手の名前ばかり出てきて、結局どこがいいのか比較しきれていません。ネットの記事もそれぞれ言ってることが違って、正直どれを信じればいいのか分からなくて。

高橋先生

妊娠が分かったタイミングで検討を始めるご夫婦は多いです。情報が多すぎて選べなくなる気持ちもよく分かります。今日はソニー生命「学資保険」、フコク生命「みらいのつばさ」、日本生命「ニッセイ学資保険」の大手3社を、返戻率・保険料・加入条件・相談スタイルの4つの軸で横並びに整理します。数字と条件をそのまま比較できる形にするので、家庭で話し合う材料にしてください。

学資保険の基本と、なぜこの3社を比較するのか

学資保険は、毎月(または毎年)保険料を払い込み、子どもの進学時期に合わせて学資金を受け取る貯蓄性の保険です。払込保険料の合計に対して受け取れる総額の割合を「返戻率」と呼び、100%を超えると払った額より多く戻ってくる計算になります。契約者(親)が死亡・高度障害になった場合は以後の保険料払込が免除され、学資金は予定通り受け取れる保障も共通してついています。

今回比較する3社は、いずれも子育て世帯の間で名前が挙がりやすい大手生保・損保系の学資保険です。ソニー生命とフコク生命は返戻率の高さで知られ、日本生命は大手生保としてのブランド力と対面相談のしやすさで選ばれる傾向があります。3社の違いを数字で確認していきましょう。

ソニー生命・フコク生命・日本生命 比較一覧表

以下は2026年8月時点の各社公式サイト情報をもとにした比較表です。返戻率・保険料は契約者の年齢・性別・払込方法・払込期間によって変わるため、表の数値は各社が公式に提示している代表的な条件での例です。払込期間の選択肢は会社ごとに異なるため、単純に%の大小だけで優劣を決めず、条件もあわせて確認してください。

項目 ソニー生命
学資保険
フコク生命
みらいのつばさ
日本生命
ニッセイ学資保険
返戻率(最大) 127.4%
(Ⅲ型・10歳払込・年払)
約131.3%
(J型・5歳払込完了)
約112%
(なし型・5年年払)
返戻率(月払・代表条件) 約126.5%
(Ⅲ型・10歳払込)
約123.8%
(J型・11歳払込)
約106%
(なし型・18年払込)
月額保険料の例 13,172円〜
(10歳払込・受取200万円)
8,439円〜
(17歳払込・受取200万円)
13,130円〜
(18年払込・受取約300万円)
子どもの加入年齢 0歳〜
(出生予定日140日前から可)
0〜7歳 0〜6歳(なし型)
0〜2歳(あり型)
受取タイミング Ⅰ〜Ⅲ型で選択
(中高大分散/大学一括/在学中分割)
J型:大学入学時に重点
S型:入園・入学のたびに祝金
なし型:17or18歳から5回
あり型:祝金+学資年金
相談・加入方法 ライフプランナーとの面談が必須 資料請求後、担当者が提案 資料請求後、担当者が提案
子どもの医療保障 なし なし なし
途中解約 元本割れ 元本割れ 元本割れ

※月額保険料・返戻率は契約者30歳男性・被保険者0歳での試算例です。払込期間はソニー生命が10歳・18歳、フコク生命が5歳・11歳・14歳・17歳、日本生命が5年・10年・18年など会社ごとに選択肢が異なります。同じ払込年数で揃えた比較ではない点に注意してください。(※2026年8月時点・各社公式サイト情報)

まりさん

日本生命だけ返戻率が低く見えるんですが、それでも人気があるのはなぜですか?

高橋先生

返戻率だけで見ると、日本生命は他の2社より控えめな水準です。それでも選ばれる理由は、大手生保としての知名度と経営の安定性、そして対面で相談しながら決められる安心感にあります。返戻率を最優先するか、ブランドや相談のしやすさを重視するかで、選ぶべき会社が変わってきます。

ソニー生命「学資保険」の特徴

料金・返戻率

ソニー生命の学資保険には受取方法が異なるⅠ型・Ⅱ型・Ⅲ型があります。最大返戻率は127.4%(Ⅲ型・10歳払込・年払、契約者30歳男性・被保険者0歳の条件)。月払の代表例は以下の通りです。

  • Ⅲ型・10歳払込:月13,172円 → 受取総額200万円 → 返戻率約126.5%
  • Ⅲ型・18歳払込:月7,816円 → 受取総額200万円 → 返戻率約118.4%

サービス内容・加入方法

出産予定日の140日前(Ⅲ型は91日前)から加入でき、妊娠中の申し込みに対応しています。受取学資金の総額は契約時に確定するため、将来の教育費計画を立てやすい設計です。加入には専任のライフプランナーとの面談が必須で、対面またはオンラインでの個別相談を経て契約します。ネット完結の申し込みはできません。

メリット・デメリット

  • メリット:受取金額が契約時に確定する。妊娠中から加入できる。払込免除の保障が手厚く、契約者の死亡だけでなく高度障害状態も対象になる。
  • デメリット:ライフプランナーとの面談が前提のため、比較検討だけを気軽にしたい人には手間がかかる。子どもの医療保障は付いていない。月13,172円(10歳払込)は家計によっては負担感がある。

▶ ソニー生命 学資保険の詳細を確認する(公式)

フコク生命「みらいのつばさ」の特徴

料金・返戻率

フコク生命の「みらいのつばさ」は5年ごとに配当が付くタイプの学資保険で、受取方法をJ(ジャンプ)型・S(ステップ)型から選べます。払込期間は5歳・11歳・14歳・17歳の4通りです。

  • J型・5歳払込完了:返戻率約131.3%(保険料は公式サイトで要確認)
  • J型・11歳払込:月12,231円 → 受取総額200万円 → 返戻率約123.8%
  • J型・17歳払込:月8,439円 → 受取総額200万円 → 返戻率約116.1%
  • S型・17歳払込:月9,047円 → 受取総額210万円 → 返戻率約113.7%

サービス内容・加入方法

被保険者(子ども)の加入年齢は0〜7歳まで。J型は大学入学時に受取が集中する設計で返戻率が高くなり、S型は幼稚園・小学校・中学・高校の入学のたびに祝金が出る設計です。2人目以降の子どもを契約する場合は保険料が割安になる兄弟割引があります。ママリが実施する「ママリ口コミ大賞」の学資保険部門で2020年春から8回連続で受賞しており、子育て世帯の間で認知度の高い商品です。保険料の支払いは口座振替・振込が中心で、クレジットカード払いには対応していません。

メリット・デメリット

  • メリット:J型・S型と払込期間4パターンの組み合わせが多く、家庭のニーズに合わせやすい。兄弟割引がある。返戻率の水準が3社の中で最も高い。
  • デメリット:加入は0〜7歳までとソニー生命より対象年齢が限られる。クレジットカード払いに対応していない。5年ごとの配当付き商品のため、将来の配当額は確定していない。

▶ フコク生命「みらいのつばさ」の詳細を確認する(公式)

日本生命「ニッセイ学資保険」の特徴

料金・返戻率

日本生命のニッセイ学資保険には「こども祝金なし型」と「こども祝金あり型」の2種類があります。契約者30歳男性・被保険者0歳・基準保険金額100万円の契約例では以下の返戻率です。

  • こども祝金なし型・18年月払:月13,130円 → 受取総額約300万円 → 返戻率約106%
  • こども祝金なし型・5年年払:年535,700円 → 受取総額約300万円 → 返戻率約112%
  • こども祝金あり型・18年月払:月16,080円 → 受取総額約350万円 → 返戻率約101%

サービス内容・加入方法

こども祝金なし型は被保険者0〜6歳・契約者18〜69歳(被保険者0〜2歳の場合)まで加入でき、こども祝金あり型は被保険者0〜2歳・契約者18〜44歳までと対象年齢が絞られています。出産予定日の140日前から加入できる出生前加入制度もあります。加入手続きは資料請求と担当者への相談を経て進める形式で、対面での設計が中心です。契約者死亡時は以後の保険料払込が不要になりますが、育英年金(万一の際の年金給付)の取り扱いはありません。

メリット・デメリット

  • メリット:国内最大手級の生命保険会社としての知名度と経営の安定性がある。対面で担当者に相談しながら設計できる。こども祝金あり型なら入学の都度まとまった祝金を受け取れる。
  • デメリット:返戻率は3社の中で最も低い水準(公式契約例で約101〜112%)。保険料払込免除の対象が契約者の死亡のみで、高度障害状態は対象に含まれない。こども祝金あり型は被保険者0〜2歳までと加入できる期間が短い。

▶ ニッセイ学資保険の資料を請求する(公式)

こんな家庭に向いている・向いていない(3社比較)

まりさん

3社それぞれ、どんな家庭に向いているのか整理してもらえますか。うちは共働きで、平日はなかなか担当者と時間を合わせられないのが不安です。

高橋先生

共働きで平日の時間が取りにくいなら、面談のタイミングが柔軟かどうかも会社選びの材料になります。3社ともオンライン相談に対応していますが、ソニー生命は面談が必須という前提がある点は先に知っておいた方がいいです。返戻率・加入年齢・相談スタイルを整理すると、こう分かれます。

向いている家庭
ソニー生命 受取額を契約時に確定させたい/妊娠中から準備を始めたい/担当者とじっくり相談しながら設計したい
フコク生命 返戻率の高さを最優先したい/2人目以降の子どもがいて兄弟割引を使いたい/受取方法(一括・分割)を柔軟に選びたい
日本生命 大手生保のブランドや経営の安定性を重視したい/返戻率より対面相談のしやすさを優先したい/入学のたびに祝金があると助かる(あり型)

逆に、返戻率だけを最優先したい家庭には日本生命は物足りなく感じやすく、担当者との面談を挟まずスピーディに検討したい家庭にはソニー生命の面談必須という条件がハードルになる場合があります。子どもが8歳以上になってから検討を始めた場合は、フコク生命(0〜7歳まで)は対象外になるため、日本生命のなし型(0〜6歳)かソニー生命での確認が必要です。

学資保険の選び方——3社を比較して分かること

1. 返戻率だけで決めない

返戻率の高さで選ぶとフコク生命が最上位に来ますが、月々の保険料が家計に合わなければ意味がありません。途中解約すると3社とも元本割れするため、「無理なく払い続けられる月額かどうか」を返戻率より先に確認することが大切です。

2. 相談スタイルで選ぶのも一つの軸

ソニー生命はライフプランナーとの面談が必須、フコク生命と日本生命は資料請求後に担当者から提案を受ける形式が中心です。共働きで平日の時間が取りにくい家庭は、オンライン相談の対応状況や面談の柔軟さも事前に確認しておくと、加入までの手間を減らせます。

3. 医療保障は別に考える

3社とも学資保険には子どもの医療保障が付いていません。学資保険はあくまで教育資金の貯蓄に特化した商品と位置づけ、子どもの医療費については自治体の医療費助成制度の対象範囲を先に確認しておくと、保険で備えるべき範囲がはっきりします。

よくある質問

Q. 3社の中で一番返戻率が高いのはどこですか?

公式サイトの契約例で比べると、フコク生命「みらいのつばさ」J型・5歳払込完了の約131.3%が最も高い水準です。ただし払込期間が短いほど月々の保険料は上がるため、返戻率と月額はセットで確認してください。

Q. 面談なしで加入できる会社はありますか?

3社とも最終的には担当者を介した手続きが必要です。ソニー生命はライフプランナーとの面談が必須、フコク生命と日本生命は資料請求から担当者提案を受ける流れが中心で、いずれもネット完結では加入できません。

Q. 妊娠中でも3社とも加入できますか?

ソニー生命は出産予定日の140日前(Ⅲ型は91日前)から、日本生命も出産予定日の140日前から出生前加入制度で加入できます。フコク生命の被保険者加入年齢は0〜7歳のため、出生前加入の可否は公式サイトまたは担当者に確認してください。

Q. 途中で解約したらどうなりますか?

3社とも、払込期間の途中で解約すると解約返戻金が払込保険料の合計額を下回る(元本割れする)のが一般的です。特に加入から日が浅いほど戻ってくる金額は少なくなる傾向があるため、学資保険とは別に急な出費への備えを確保しておくことが重要です。

Q. この3社以外の選択肢もありますか?

かんぽ生命など、他の学資保険会社もあります。3社以外の商品も含めて検討したい場合は、学資保険ランキング2026年版や、日本生命とかんぽ生命を比較した日本生命とかんぽ生命はどっちがお得?の比較記事も参考にしてください。

まとめ:3社の違いを踏まえて、家庭で優先順位を決める

高橋先生

最後に整理します。返戻率の高さで選ぶならフコク生命、受取額を契約時に確定させて妊娠中から準備したいならソニー生命、大手生保としての安心感と対面相談のしやすさを重視するなら日本生命。3社とも一長一短があるので、「うちは何を一番優先するか」を夫婦で話し合ってから、優先順位が高い会社の公式サイトで実際の年齢・条件でシミュレーションを取り寄せてみてください。

まりさん

数字で並べてもらえたので、うちの場合はどこを優先すべきか話し合いやすくなりました。まずは3社の資料を取り寄せて、実際の保険料を比較してみます。

学資保険は長期にわたる契約です。返戻率だけでなく、月々の保険料・加入条件・相談スタイルまで含めて、家庭の状況に合う1社を見極めてください。学資保険そのものの必要性から考えたい方は学資保険は本当に必要?の記事、返戻率の仕組みから整理したい方は学資保険の返戻率とは?の記事もあわせてご覧ください。各社の詳しい評判はソニー生命の口コミ・評判フコク生命みらいのつばさの口コミ・評判日本生命(ニッセイ)の口コミ・評判でそれぞれ詳しく解説しています。

▶ ソニー生命 学資保険の詳細を見る(公式)

▶ フコク生命「みらいのつばさ」の詳細を見る(公式)

▶ ニッセイ学資保険の資料を見る(公式)

※本記事の保険料・返戻率・加入条件は2026年8月時点の各社公式サイト情報をもとに作成しています。実際の保険料・返戻率は契約者・被保険者の年齢、性別、払込方法、払込期間などの条件によって異なります。最新情報・個別の試算は各社公式サイトまたは担当者にご確認ください。

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