学資保険、いろいろ調べた結果、日本生命(ニッセイ)とかんぽ生命の2つまで絞り込みました。実家の母が「かんぽなら郵便局で相談できて安心よ」と言うんですが、ネットで見ると返戻率はニッセイの方が高そうで……。結局どっちがお得なんでしょうか。
いいところまで絞り込みましたね。この2社は「貯蓄効率を優先するタイプ」と「保障・対面相談のしやすさを優先するタイプ」で設計思想がはっきり分かれています。単純に返戻率の数字だけで決めると、後で「思っていたのと違った」となりやすい組み合わせでもあります。今日は公式サイトの情報をもとに、返戻率・保険料・加入できる年齢を具体的な数字で並べて、まりさんの家庭に合うのはどちらか一緒に整理しましょう。
日本生命の「ニッセイ学資保険」とかんぽ生命の「はじめのかんぽ」は、学資保険を検討する家庭の多くが最終候補に挙げる2社です。ただし前提となる基準保険金額の設定や、こども祝金の有無、加入できる年齢の上限が違うため、条件をそろえずに比べると数字を読み間違えます。この記事では両社の公式サイト情報にもとづき、返戻率・保険料例・受取タイミングの違いを整理します。
※本記事の情報は2026年8月時点の各社公式サイトに基づいています。保険料・返戻率は契約者の年齢・性別、子どもの年齢、払込方法、基準保険金額によって変わります。加入前に必ず日本生命公式サイトとかんぽ生命公式サイトで最新の試算をご確認ください。
日本生命とかんぽ生命、学資保険の基本的な違い
ニッセイ学資保険は、こども祝金の有無で選べる「なし型」「あり型」の2プランのみとシンプルです。なし型は被保険者0〜6歳まで加入でき、こども祝金を受け取らない分、返戻率が高めになります。あり型は被保険者0〜2歳までと加入年齢の上限が狭く、5歳10ヶ月・11歳10ヶ月・14歳10ヶ月時点でこども祝金を受け取れる代わりに返戻率はなし型より下がります。医療特約などの保障はつかず、貯蓄機能に絞った商品です。
かんぽ生命「はじめのかんぽ」は、大学入学時のみ受け取るコース、小中高+大学入学時に分けて受け取るコース、大学在学中に学資祝金を受け取るコースの3つから選べます。被保険者は0〜12歳(コースによっては0〜3歳)までと加入できる年齢の幅が広く、医療特約「もっとその日からプラス」を追加すれば病気・ケガの入院や手術の保障も一本化できます。全国の郵便局窓口で相談・加入できる点もニッセイとの大きな違いです。
うちの子はまだ0歳なので、どちらも加入自体はできそうですね。ただ、ネットで対面相談ができるかどうかで結構迷っていて……。
そこも大事な判断材料です。ニッセイは代理店や営業職員との相談が基本で、かんぽ生命は全国の郵便局窓口でその場で相談できます。近くに実家があって「母と一緒に窓口へ行きたい」という状況なら、かんぽ生命の利便性は無視できません。まずは数字で比較したうえで、相談のしやすさも合わせて考えていきましょう。
ニッセイ vs かんぽ生命 比較一覧表
| 項目 | ニッセイ学資保険(日本生命) | はじめのかんぽ(かんぽ生命) |
|---|---|---|
| プランの種類 | こども祝金なし型・あり型の2種 | 大学入学時一括/小中高+大学分割/大学在学中の3コース |
| 被保険者の加入可能年齢 | なし型0〜6歳/あり型0〜2歳 | 0〜12歳(コースにより0〜3歳) |
| 契約者の加入可能年齢 | 18〜69歳(なし型・被保険者0〜2歳)/18〜44歳(あり型) | 18〜65歳 |
| 返戻率の目安 | 約101〜112%(型・払込方法により変動) | 約100〜105%程度(公式に明示された数値ではなく一般的な水準) |
| 保険料の目安(公式例) | 月13,130円〜(基準保険金額100万円・なし型・18年月払) | 月22,750円〜(基準保険金額500万円・全期間払込・18歳満期) |
| こども祝金・祝金 | あり型のみ、5歳10ヶ月・11歳10ヶ月・14歳10ヶ月到達後の2月1日 | コースにより小中高入学時に受取可 |
| 契約者死亡時の保障 | 以後の保険料払込不要、保障は継続 | 以後の保険料払込不要、保障は継続 |
| 医療特約 | なし(貯蓄特化型) | 「もっとその日からプラス」等、最大3種類まで追加可能 |
| 相談・加入方法 | 代理店・営業職員との相談 | 全国の郵便局窓口 |
返戻率で徹底比較——基準保険金額の違いに注意
この2社を比較するうえで最初に押さえておきたいのは、公式サイトに掲載されている契約例の基準保険金額が違うという点です。ニッセイは基準保険金額100万円、かんぽ生命は500万円の例で保険料が示されています。保険料の金額そのものを並べても正しい比較にならないため、基準保険金額に左右されない「返戻率」で見比べる必要があります。
| プラン・条件 | 返戻率 | 保険料・払込総額の目安 |
|---|---|---|
| ニッセイ なし型・18年月払 | 約106% | 月13,130円/払込総額2,827,440円/受取総額約300万円 |
| ニッセイ なし型・5年年払 | 約112% | 年535,700円/払込総額2,678,500円/受取総額約300万円 |
| ニッセイ あり型・18年月払 | 約101% | 月16,080円/払込総額3,461,280円/受取総額約350万円 |
| かんぽ生命 全期間払込・18歳満期 | 公式に返戻率の明示なし(一般的に100〜105%程度とされる水準) | 月22,750円(契約者30歳男性・基準保険金額500万円) |
※各数値は2026年8月時点の公式サイト情報をもとにしています。ニッセイは「ご契約のしおり」記載の契約例、かんぽ生命は2026年5月2日の保険料改定後の公式サイト記載例です。かんぽ生命は公式サイト上で返戻率を数値として明示していないため、他社比較情報からの一般的な水準として扱ってください。
数字だけ見ると、ニッセイの方がはっきり高いですね。年払いだと112%になるのは驚きました。
貯蓄効率だけを見ればニッセイのなし型・年払が優位です。ただしかんぽ生命は返戻率を公式に公開していないため、正確な差は郵便局窓口で見積もりを取らないと分かりません。かんぽ生命は医療特約を足せる分、保障を厚くすると返戻率はさらに下がる設計です。最終的な数字は必ず両社の見積もりで確認してください。
ニッセイ学資保険(日本生命)の特徴・詳細
料金・費用
基準保険金額100万円の契約例では、なし型・18年月払で月13,130円(払込総額2,827,440円)、なし型・5年年払で年535,700円(払込総額2,678,500円)、あり型・18年月払で月16,080円(払込総額3,461,280円)です。実際に必要な基準保険金額(例:受取総額200万〜300万円)に応じて保険料は比例して増えるため、必ず公式サイトのシミュレーションで自分の希望額に合わせた試算を確認してください。(※2026年8月時点・公式サイト情報)
サービス内容・特徴
プランはなし型・あり型の2種類のみで、選択肢はシンプルです。学資年金は子どもが17歳または18歳の契約応当日から毎年1回、計5回に分けて受け取れます。出産予定日の140日前から加入手続きができ、契約日には0歳として扱われます。契約者が保険料払込期間中に死亡した場合、以後の保険料払込は不要になり保障が続きます。育英年金のような遺族向けの継続給付は付いていません。
メリット・デメリット
- メリット:なし型・年払を選んだ場合の返戻率が2社の中で高水準。プランがシンプルで比較検討がしやすい。出産前からの加入に対応している。
- デメリット:医療保障がなく、保障を足したい場合は別契約が必要。あり型は契約者年齢の上限が44歳までと狭い。解約払戻金は多くの場合払込保険料合計額を下回り、こども祝金を受け取った後はさらに少なくなる。
かんぽ生命「はじめのかんぽ」の特徴・詳細
料金・費用
基準保険金額500万円・全期間払込・18歳満期の契約例では、契約者30歳男性で月22,750円、30歳女性で月22,700円です(2026年5月2日改定後の保険料)。返戻率は公式サイトに数値として明示されておらず、比較情報では貯蓄性より保障重視型として100〜105%程度の水準とされています。基準保険金額はニッセイの契約例より大きいため、保険料単体の比較はできません。(※2026年8月時点・公式サイト情報)
サービス内容・特徴
大学入学時のみ一括で受け取るコース、小中高+大学入学時に分けて受け取るコース、18〜20歳で学資祝金を受け取り21歳満期で最終保険金を受け取るコースの3つから選べます。被保険者は0〜12歳まで加入でき(コースによっては0〜3歳まで)、ニッセイより年齢の幅が広いのが特徴です。「もっとその日からプラス」などの医療特約を最大3種類まで追加でき、教育資金と病気・ケガの保障を1つの契約にまとめられます。相談から加入まで全国の郵便局窓口で完結します。
メリット・デメリット
- メリット:全国の郵便局で対面相談ができ、実家の近くなど土地勘のある窓口で手続きしやすい。医療特約を足せるため保障と貯蓄を一本化したい家庭に向く。子どもの加入可能年齢の上限が12歳までと広い。
- デメリット:返戻率が公式に明示されておらず、貯蓄効率の面ではニッセイのなし型・年払に劣る可能性が高い。基準保険金額が大きい契約例のため、月々の保険料は高めに見えやすい。
こんな家庭に向いている・向いていない
| ニッセイが向いている家庭 | かんぽ生命が向いている家庭 | |
|---|---|---|
| 優先したいこと | 返戻率を少しでも高くしたい/年払でまとめて払える余裕がある | 医療保障も一本化したい/対面でじっくり相談したい |
| 相談スタイル | 代理店・営業職員とプランを決めたい | 近くの郵便局窓口で気軽に相談したい |
| 子どもの年齢 | 0〜6歳(なし型)、0〜2歳(あり型)のうちに動ける | 3歳以降〜12歳など、加入できる年齢の幅を確保したい |
| 保障の希望 | 教育資金の貯蓄だけに絞りたい | 病気・ケガの保障もセットで持たせたい |
うちは正直、教育費の貯蓄だけを目的にしていて、医療保障は別に子ども向け医療保険で考えているんです。それなら、ニッセイの方が合っていますか。
その条件であれば、ニッセイのなし型・年払を検討する価値は高いです。医療保障を別で確保する方針なら、学資保険側に保障をつけて返戻率を下げる理由がないからです。ただしお母様が「郵便局で相談したい」と言っているなら、かんぽ生命の見積もりも一度取り、返戻率の差を数字で比べてから決めましょう。
学資保険の選び方——2社で迷ったときの判断軸
ニッセイとかんぽ生命のどちらにするか迷ったら、以下の順序で確認すると判断しやすくなります。
- 1. 医療保障を学資保険に含めるか先に決める:含めない方針ならニッセイのなし型、含めたいならかんぽ生命の医療特約付きプランが候補になります。
- 2. 払込方法を年払にできるか確認する:ニッセイは年払を選ぶと返戻率が大きく上がります(なし型18年月払106%→5年年払112%)。まとまった金額を年1回払える家計かどうかで有利さが変わります。
- 3. 相談のしやすさで選ぶ:代理店・営業職員との相談を希望するならニッセイ、近くの郵便局窓口で手続きしたいならかんぽ生命という選び方ができます。
- 4. 同じ基準保険金額で両社の見積もりを取る:公式の契約例は基準保険金額が異なるため、希望する受取総額(例:大学入学時に200万円)で試算をそろえて比較することが決め手になります。
よくある質問
Q. 結局、返戻率はどちらが高いですか。
公式サイトの契約例で比べると、ニッセイのなし型・5年年払が約112%と最も高くなります。かんぽ生命は公式サイトに返戻率を明示していないため正確な比較はできませんが、一般的な比較情報では100〜105%程度とされ、貯蓄効率の面ではニッセイが優位になりやすい傾向があります。正確な数字は両社の見積もりで確認してください。
Q. どちらも出産前から加入できますか。
ニッセイは出産予定日の140日前から加入手続きができ、契約日には0歳として扱われます。かんぽ生命の出生前加入の可否は公式サイトの記載を確認できなかったため、加入を検討する場合は最寄りの郵便局窓口に直接お問い合わせください。
Q. 医療保障をつけたい場合はどちらが向いていますか。
かんぽ生命は「もっとその日からプラス」などの医療特約を最大3種類まで追加でき、教育資金と保障を1つの契約にまとめられます。ニッセイは医療保障のない貯蓄特化型なので、保障が必要な場合は別途、子ども向け医療保険への加入を検討する形になります。
Q. 途中で解約したらどうなりますか。
ニッセイは解約払戻金が多くの場合、払込保険料合計額を下回ります。経過年数が浅いほどその差は大きく、こども祝金を受け取った後はさらに少なくなります。かんぽ生命も学資保険は満期までの払込が前提の商品のため、途中解約では元本割れの可能性が一般的です。使わないことが確定している資金だけを充てるのが基本です。
Q. 兄弟がいる場合、どちらがお得ですか。
両社とも公式サイトに兄弟割引の記載は見当たりません。2人目以降を検討している場合は、それぞれの見積もりを人数分取り、総額で比較してください。
まとめ:貯蓄重視ならニッセイ、保障と対面相談重視ならかんぽ生命
ニッセイ学資保険とかんぽ生命「はじめのかんぽ」は、同じ学資保険でも狙っている役割が異なります。公式サイトの契約例で比べる限り、貯蓄効率の面ではニッセイのなし型・年払が優位です。一方で、医療保障を一本化したい家庭や、全国の郵便局窓口で対面相談をしながら決めたい家庭には、かんぽ生命の柔軟なコース設計が向いています。
まず「医療保障を含めるかどうか」と「年払にできる家計かどうか」の2点を決め、そのうえで同じ基準保険金額の条件で両社の見積もりを取って比較することが、後悔しない選び方です。
各社単独の口コミ・評判はニッセイ学資保険の口コミ・評判、かんぽ生命の学資保険口コミ・評判のページで詳しく解説しています。ソニー生命・フコク生命も含めた比較は学資保険ランキング2026年版、返戻率の仕組みから知りたい方は学資保険の返戻率とは?の解説ページ、そもそも学資保険に入るべきか迷っている方は学資保険は本当に必要?の解説ページもあわせてご覧ください。
※本記事の保険料・返戻率は2026年8月時点の各社公式サイト情報をもとに作成しています。実際の保険料・返戻率は契約者の年齢・性別、被保険者の年齢、払込方法、基準保険金額などの条件によって異なります。かんぽ生命の返戻率は公式サイトに数値の明示がないため、一般的な水準として記載しています。最新情報は各社公式サイトまたは窓口・担当者にご確認ください。