浜松市・静岡市・豊橋市、子育て支援の補助金を徹底比較2026年

まりさん

実は今、夫の転勤の話が出ていて、浜松か静岡か豊橋のどれかに引っ越すかもしれないんです。正直、土地勘もないし、子育ての補助金って自治体でこんなに違うものなんですか?

高橋先生

違いますよ。特に子ども医療費の自己負担や保育料の多子世帯軽減は、市によって条件がかなり違います。今日は浜松市・静岡市・豊橋市の3市について、子ども医療費助成・就学援助・保育料減免・出産祝い金(妊婦のための支援給付)の4つを、各市の公式サイトで確認した内容だけで比較していきましょう。

まりさん

助かります。上の子は小学2年生、下の子は年中なので、医療費と保育料は今まさに関わってくる話です。3人目もそのうち考えているので、出産のお金の話も気になります。

この記事で比較する4つの子育て支援制度

浜松市(静岡県)・静岡市(静岡県)・豊橋市(愛知県)は、いずれも東海道沿いにある人口規模の大きい都市で、子育て世帯の転勤・転居先として挙がりやすい組み合わせです。県境をまたぐため、県が実施する上乗せ制度の有無も含めて条件が変わります。この記事では次の4つを、各市の公式サイト・公式PDFで確認した内容にもとづいて比較します。

  • 子ども医療費助成(通院・入院時の自己負担)
  • 就学援助(新入学学用品費などの入学準備の助成)
  • 保育料の多子世帯・ひとり親世帯の軽減
  • 出産・子育て応援給付金(現在の制度名は「妊婦のための支援給付」)

金額や条件は年度によって変わります。本文の内容はすべて2026年9月時点で各市の公式ページ・公式PDFに掲載されている情報です。実際に引っ越しを検討する際は、必ず転居先の窓口で最新の情報を確認してください。

浜松市・静岡市・豊橋市 比較一覧表

項目 浜松市 静岡市 豊橋市
子ども医療費(通院の自己負担) 未就学児は自己負担なし。小・中学生、高校生世代は1回500円(2026年10月診療分から一部変更予定) 1歳の誕生月末日までは自己負担なし。1歳〜中学生年代の診療時間内通院は自己負担なし(2026年7月〜)。高校生世代・時間外受診は1回500円 0歳〜18歳到達年度末まで、入院・通院とも自己負担なし(窓口負担ゼロ)
子ども医療費の所得制限 公式情報に記載なし 公式情報に記載なし 公式情報に記載なし
就学援助・新入学学用品費(小学校) 64,300円(令和8年度実績) 64,300円(令和8年度) 具体的な金額は公式には非公表(学年ごとの定額を支給と案内)
保育料・第2子の軽減 年齢・所得制限なく半額(令和6年9月〜) 年齢・所得制限なく無料(令和5年4月〜) 所得制限なく無料(令和4年9月〜、22歳未満のきょうだいが対象)
出産・子育て応援給付金 1回目5万円+2回目5万円=計10万円 1回目5万円+2回目5万円=計10万円 2回目は「胎児の数×5万円」と公式PDFに明記(1回目も同額とみられるが要確認)

まりさん

こうして並べると、豊橋市の医療費は全年齢で窓口負担ゼロなんですね。浜松と静岡は年齢や時間帯で500円かかることがあると。

高橋先生

そうですね。ただし豊橋市も愛知県外の医療機関では受給者証が使えず、後日払い戻しの手続きが必要になります。「窓口負担がゼロかどうか」だけでなく、「どこまでが無料の範囲か」を1つずつ見ていきましょう。

子ども医療費助成の違い

浜松市

浜松市の対象者は「0歳から6歳以下で小学校就学前までの乳幼児」と「中学卒業から18歳に達する日以後の最初の3月31日までの小・中学生、高校生世代の子ども」です。未就学児は通院・入院とも自己負担なし。小・中学生、高校生世代は通院1回500円、入院は自己負担なしです。2026年10月診療分からは、小・中学生の通院自己負担が無償化される予定で、入院時の食事療養費もあわせて無償化されます。高校生世代の通院自己負担については、この変更内容に明記がないため、現時点の情報では500円のまま据え置かれるとみられます。

静岡市

静岡市は2026年7月から助成内容を拡充しました。1歳の誕生月末日までの子どもは通院・入院とも自己負担なし。1歳から15歳到達後最初の3月31日までの子どもは、診療時間内の通院であれば自己負担なし、診療時間外は急病センターと在宅当番医を除いて1回500円までの自己負担です。15歳到達後最初の4月1日から18歳到達後最初の3月31日までの高校生世代は、通院1回500円までの自己負担が続きます。入院はどの年齢でも自己負担なしです。

豊橋市

豊橋市は「豊橋市内に住所があり、国内の健康保険に加入している0歳〜18歳到達年度末の子ども」を対象に、入院・通院ともに保険診療の自己負担分を全額助成しています。受給者証と保険証等を医療機関の窓口に提示すれば、保険適用の治療は窓口負担なしです。ただし、愛知県外の医療機関では受給者証が使えず、後日申請による払い戻しが必要です。学校や保育園でのけがなど、独立行政法人日本スポーツ振興センターの災害給付制度が適用される場合も対象外になります。

就学援助(入学準備金)の違い

浜松市

浜松市の就学援助(準要保護)は、新入学学用品費が小学校64,300円・中学校81,000円(令和8年度実績)。認定基準は「生活保護基準の約1.3倍未満」で、世帯人数3人(父・母・小学生1人)の所得基準額目安は持家で約262万円、借家で約339万円です。支給は8月末・1月末・3月上旬の年3回に分けて行われます。

静岡市

静岡市も入学準備金は小学校64,300円・中学校81,000円と、浜松市と同じ金額です。認定基準も「生活保護基準の約1.3倍以下」で、対象は「同居の家族全員の所得の合計額」が基準に満たない世帯です。学用品費は小学校11,630円・中学校22,730円など、費目ごとの金額も浜松市とほぼ同水準で設定されています。支給は年3回です。

豊橋市

豊橋市の就学援助は、学用品費・新入学学用品費・修学旅行費・医療費・学校給食など費目は浜松市・静岡市と同様ですが、公式の案内資料には新入学学用品費の具体的な金額が明記されていません(「学年ごとに定額を支給」とのみ案内)。認定基準は所得(保護者及び同一世帯員の所得合計額)が基準以下の世帯で、家族人数2人は225万4,000円、3人は277万3,000円、4人は333万4,000円など、収入の目安を金額で直接示す方式です。浜松市・静岡市が「生活保護基準の倍率」で示すのに対し、豊橋市は所得の実額で基準を示している点が異なります。

保育料の多子世帯軽減の違い

浜松市

浜松市は令和6年9月から、きょうだいの年齢や世帯の所得にかかわらず、認可保育施設の第2子の保育料を半額、第3子以降を無料にしました。国の基準(第1子が就学前の範囲内である場合のみ軽減対象)を、年齢・所得の制限なしに拡大した独自制度です。ひとり親世帯(母子世帯等)には、市民税所得割課税額77,101円未満までの範囲で専用の低い階層区分が設けられています。

静岡市

静岡市は令和5年4月から、世帯の所得やきょうだいの年齢、保育所等の利用有無にかかわらず、認可保育施設の第2子以降の保育料を無料にしています。3〜5歳児クラスと0〜2歳児クラスの市民税非課税世帯・生活保護世帯・里親世帯の子どもは、そもそも保育料が無料です。申請手続きは不要で、市が決定している保育料が対象(給食費・教材費は対象外)です。

豊橋市

豊橋市は令和4年9月から、所得制限なく第2子の保育料を無償化しています。保育料徴収額表の注記では「22歳未満の児童が2人以上いる世帯の2人目以降は無料」「同時在園の第3子以降は無料」とされており、22歳未満という幅広いきょうだい年齢の定義を採用しているのが特徴です。市町村民税所得割課税額57,700円未満の世帯(4階層の一部まで)は、カウントする子の年齢にかかわらず世帯の2人目以降が無料になる仕組みも別途あります。

出産・子育て応援給付金(妊婦のための支援給付)の違い

浜松市

浜松市の「妊婦支援給付金」は、妊娠届出時(親子健康手帳交付時)に1回目5万円、こんにちは赤ちゃん訪問時に2回目5万円が支給されます。単胎の場合は合計10万円です。オンライン申請が可能で、振込は申請した月の翌月最終水曜日が目安です。

静岡市

静岡市も2025年4月から「妊婦のための支援給付」に名称が変わり、1回目(旧・出産応援給付金)・2回目(旧・子育て応援給付金)を合わせて「合計10万円の経済的支援」と公式に明記しています。流産・死産・人工妊娠中絶をした場合も、1回目・2回目とも給付対象になります。

豊橋市

豊橋市も2025年4月1日から同じ「妊婦のための支援給付」を実施しています。公式サイトの案内文には金額の記載がありませんが、2回目の給付申請に使う公式PDF(胎児の数の届出書)には「妊婦支援給付金(2回目)の支給(胎児の数×5万円)」と明記されています。1回目についても、浜松市・静岡市と同じ国の基準にもとづく制度であるため5万円である可能性が高いですが、豊橋市の公式ページ上で1回目の金額そのものを明記した記載は確認できませんでした。正確な金額は妊娠届出時の案内で確認してください。

こんな家庭にはどの街が向いている?

まりさん

数字を並べてもらったんですが、結局うちみたいに子どもが2人いて、3人目も考えている家庭はどこを重視すればいいんでしょうか。

高橋先生

「絶対にこの街が一番」とは言えませんが、着目する軸を整理すると選びやすくなります。

  • 未就学の子を保育園に通わせながら通院回数が多い家庭:豊橋市は通院・入院とも全年齢で窓口負担ゼロなので、医療費の総額を抑えやすい傾向があります。ただし愛知県外の医療機関では払い戻し手続きが必要になる点は考慮してください。
  • これから2人目・3人目を考えている家庭:静岡市は第2子以降の保育料が無料、浜松市は第2子半額・第3子以降無料、豊橋市は第2子無料(22歳未満のきょうだいが対象)と、いずれも所得制限がありません。3市とも多子世帯には手厚い設計です。
  • 小学校入学を控えていて、家計に不安がある家庭:浜松市・静岡市は新入学学用品費の金額(小学校64,300円)が公式に明記されているため、事前に受け取れる金額を把握しやすい状況です。豊橋市は金額非公表のため、事前に学校教育課へ確認したほうが具体的な見通しが立ちます。

よくある質問

Q1. 3市ともに所得制限はまったくないのですか?

子ども医療費助成については、3市とも公式情報に所得制限の記載自体が見当たりませんでした。ただし就学援助(入学準備金)には各市とも所得基準があり、保育料はもともと世帯の市民税額に応じた階層制です。「多子世帯軽減」の部分だけを見れば、3市とも所得制限なく実施しています。

Q2. 引っ越しのタイミングで手続きが漏れやすいものはありますか?

子ども医療費受給者証は転出前の市に返却し、転入先の市で改めて交付申請が必要です。浜松市・静岡市・豊橋市とも、転出後は元の市の受給者証が使えなくなります。就学援助も新しい市で改めて申請が必要で、審査期間が生じるため、引っ越しが決まった時点で早めに転入先の窓口に相談することをおすすめします。

Q3. 出産・子育て応援給付金は、引っ越し前後どちらの市に申請すればいいですか?

妊婦のための支援給付は、原則として申請時点で住民登録がある市が窓口になります。転入・転出の時期によって申請先が変わる可能性があるため、本記事の3市とも公式ページに明確な期限日の記載はありませんでした。妊娠届出や転居の予定がある場合は、転出元・転入先の両方の窓口に確認してください。

Q4. 豊橋市は愛知県、浜松市・静岡市は静岡県ですが、県独自の上乗せ制度はありますか?

本記事では市が実施する制度のみを比較しており、都道府県が独自に上乗せする制度(高校生等奨学給付金など)は対象に含めていません。県境をまたぐ引っ越しの場合、市の制度に加えて都道府県の制度も条件が変わることがあるため、あわせて都道府県の窓口でも確認してください。

まとめ:引っ越し先を選ぶときに確認したいこと

浜松市・静岡市・豊橋市は、いずれも子ども医療費・多子世帯の保育料軽減・出産応援給付金について、所得制限を設けずに手厚く運用している点は共通しています。違いが出やすいのは、子ども医療費の自己負担の範囲(特に通院時の500円の有無)と、就学援助の金額の公開状況です。転勤や引っ越しを具体的に検討している場合は、この記事の比較表を目安にしつつ、最終的な金額と申請期限は転居先の窓口で直接確認してください。

浜松市の各制度をさらに詳しく知りたい場合は、以下の記事もあわせてご覧ください。

まりさん

補助金の違いだけでどこに住むか決められるものではないですけど、比較の軸が分かってすっきりしました。転居先が決まったら、まずは医療費受給者証の手続きから確認します。

高橋先生

そうですね。補助金で浮いた分をそのまま使うのではなく、教育費としてどう積み立てていくかも合わせて考えると、引っ越し後の家計の見通しが立てやすくなります。学資保険の必要性についてもまとめていますので、気になる方は参考にしてください。

学資保険は本当に必要?迷ったときの考え方をまとめた記事を見る

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