学資保険、日本生命と明治安田生命のパンフレットをどっちも持ってるんですけど…返戻率の数字が全然違って、どっちが得なのか分からなくなってます。明治安田生命の方が「最大129.2%」って書いてあって高そうなんですけど、それだけ見て決めていいんでしょうか。
「129.2%」という数字だけで決めるのは早いですね。実はその数字、一括払込という特定の払い方でしか出ない数字なんです。日本生命「ニッセイ学資保険」と明治安田生命「つみたて学資」は、返戻率の出し方もお金を受け取るタイミングもかなり違います。今日は両社の公式サイトに出ている契約例を同じ条件で並べて、返戻率・加入年齢・受取タイミングの3つの軸で比較してみましょう。
学資保険の返戻率は「払い方」で大きく変わる
学資保険の返戻率は「受取総額 ÷ 払込保険料総額 × 100」で決まります。保険料の払込期間を短くしたり、一括で払い込んだりするほど保険会社が保険料を運用できる期間が長くなり、返戻率は上がります。明治安田生命の「最大129.2%」は、保険料を一括で払い込む契約例の数字で、毎月コツコツ払う一般的な契約とは条件が異なります。日本生命は「こども祝金なし型」と「こども祝金あり型」の2タイプがあり、祝金を受け取る分だけ返戻率は下がる設計です。
一括払込って、まとまったお金を最初にどーんと払うってことですよね…うちには現実的じゃないかもです。
そうですね。多くの家庭は月払いや年払いで検討することになるので、「毎月いくら払って、いくら戻るか」という条件で比べる方が実感に近いです。両社とも月払いの契約例を公式サイトで示しているので、まずはそちらを基準に見ていきましょう。
日本生命 vs 明治安田生命 比較一覧表
| 項目 | 日本生命(ニッセイ学資保険) | 明治安田生命(つみたて学資) |
|---|---|---|
| 公式サイトに出ている最高クラスの返戻率 | 約112.0%(こども祝金なし型・払込期間5年・年払) | 最大129.2%(I型・21歳満期・一括払込、契約者25歳男性・被保険者0歳の契約例) |
| 標準的な払込期間(月払い)の契約例 | 約105.7%(こども祝金なし型・払込期間18年・月13,130円) | 約122.8%(払込期間10歳満了・月13,563円) |
| 受取タイプ | こども祝金なし型・こども祝金あり型の2種類 | 18歳から21歳になるまでの4年間で毎年受取(タイプの選択肢はI型など契約条件で変動) |
| 子の加入可能年齢 | 祝金なし型0〜6歳・祝金あり型0〜2歳(出生予定日140日前から可) | 出生予定日140日前〜満6歳以下 |
| 契約者の加入可能年齢 | 祝金なし型18〜69歳(子0〜2歳時)・18〜64歳(子3〜6歳時)、祝金あり型18〜44歳 | 満18歳から(上限は公式サイトに具体数値非掲載。業界紙の報道では2025年4月1日改定後、被保険者の年齢により63〜66歳程度) |
| 保険料払込期間 | 公式契約例は5年・18年など | 10歳または15歳払込満了(子が0〜2歳時のみ10歳も選択可) |
| お金を受け取るタイミング | 祝金なし型は17〜18歳から学資年金を5回、祝金あり型は5歳10か月・11歳10か月・14歳10か月到達後の2月1日に祝金 | 18歳から21歳になるまでの4年間、毎年教育資金・満期保険金を受取 |
| 特約・医療保障 | 公式サイトに医療特約の案内なし、育英年金の取扱いもなし | 付加できる特約なし(貯蓄特化型) |
| 医師の診査 | 不要(健康状態の告知のみ) | 不要(健康状態の告知のみ) |
| 配当 | 決算による剰余金に応じて配当金を支払う場合あり(有配当、毎年の金額は変動) | 無配当、受取額は契約時に確定 |
| 払込免除 | 契約者死亡時、以後の保険料払込不要・保障継続 | 契約者死亡、または身体障害表第1級・第2級に該当した場合、以後の保険料払込不要・保障継続 |
※返戻率・保険料は2026年10月時点で各社公式サイトに公開されている契約例に基づきます。明治安田生命の「最大129.2%」は一括払込・21歳満期という特定条件での数値で、月払いで同じ返戻率が出るわけではありません。実際の返戻率はお子さまと契約者の年齢、保険料払込方法によって変わるため、必ず公式サイトのシミュレーションで最新の数値を確認してください。
日本生命(ニッセイ学資保険)の特徴・詳細
料金・費用
日本生命の公式サイトに掲載されている契約例では、こども祝金なし型・払込期間18年・月払の場合、月々の保険料は13,130円で返戻率は約105.7%です。払込期間を5年に短縮して年払にすると、年間535,700円(払込総額2,678,500円)の負担で受取総額300万円、返戻率は約112.0%まで上がります。こども祝金あり型を選ぶと月々の保険料は16,080円(18年払込)になり、返戻率は約103.6%です。祝金として一部を先に受け取る分、純粋な利回りとしての返戻率は祝金なし型より下がります。
サービス内容・特徴
ニッセイ学資保険は「こども祝金なし型」と「こども祝金あり型」の2タイプです。祝金なし型はお子さまが0〜6歳で加入でき、学資年金を17〜18歳から毎年1回・5回に分けて受け取ります。祝金あり型はお子さまが0〜2歳までの加入に限られますが、5歳10か月・11歳10か月・14歳10か月に達した直後の2月1日にこども祝金が受け取れ、小学校・中学校・高校の入学準備に資金を使えます。契約者の加入可能年齢は、祝金なし型(子が0〜2歳の場合)で18〜69歳、祝金あり型で18〜44歳です。出産予定日140日前から加入できる出生前加入にも対応しています。
メリット・デメリット
メリットは、契約者の加入可能年齢が69歳まで明確に示されていて加入条件が分かりやすいことと、祝金あり型を選べば大学進学より前の入学の節目にも資金を受け取れる柔軟さがあることです。デメリットは、同じ月払いの条件で比べると明治安田生命より返戻率が低めに出ることと、解約払戻金額が多くの場合払込保険料の合計額を下回るため、途中解約すると損をしやすいことです。育英年金(契約者死亡後に受け取れる年金)の取り扱いがない点も、他社の学資保険と比べるときに確認しておきたいポイントです。
明治安田生命(つみたて学資)の特徴・詳細
料金・費用
明治安田生命の公式サイトでは、I型・契約者25歳男性・被保険者0歳・21歳満期・基準保険金額70万円・一括払込(10歳払込満了相当)の契約例で、受取率は最大129.2%と明記されています。一方、毎月払いで検討する場合の契約者30歳男性・被保険者0歳・受取総額200万円という条件では、10歳払込満了で月13,563円・返戻率約122.8%、15歳払込満了で月9,446円・返戻率約117.6%になります。一括払込の129.2%と月払いの122.8%には差があり、払い方によって返戻率が変わる点は日本生命と同じ構造です。
サービス内容・特徴
つみたて学資は、お子さまの加入可能年齢が出生予定日140日前〜満6歳以下、契約者は満18歳から加入できます。保険料払込期間は10歳または15歳払込満了の2種類で、0〜2歳での加入時のみ10歳満了も選べます。受け取り方は、18歳から21歳になるまでの4年間、毎年教育資金・満期保険金を受け取る仕組みで、大学進学後の在学中の資金としての使い方を想定した設計です。医師の診査は不要で、健康状態の告知のみで加入できます。付加できる特約はなく、貯蓄に特化した商品です。契約者の加入年齢の上限について、公式サイトは「市場金利情勢等によって変動」という一般的な表現のみで具体的な数値を公開していませんが、業界紙の報道では2025年4月1日の契約分から、被保険者の年齢に応じて63〜66歳程度の範囲で設定されていると報じられています。
メリット・デメリット
メリットは、月払いの契約例でも約122.8%という返戻率が出ており、日本生命の月払い契約例(約106〜112.0%)より高めに出ることです。無配当で受取額が契約時に確定するため、将来の受取額が見通しやすい点も安心材料です。デメリットは、受け取れるタイミングが18〜21歳の4年間に限られ、小学校・中学校・高校の入学時に資金が必要になっても早期に受け取る選択肢がないことです。特約が一切ないため、医療保障を学資保険側で備えたい家庭には向きません。
月払いで比べても明治安田生命の方が返戻率が高いんですね。それならもう明治安田生命一択な気がしてきました。
返戻率だけ見ればそうなりますが、焦らず「いつお金が必要になるか」も一緒に考えてください。明治安田生命は18〜21歳の4年間にしか受け取れないので、大学の入学金や初年度費用には使えても、小学校・中学校・高校の入学準備にはこのお金は使えません。日本生命の祝金あり型は返戻率こそ低めですが、5歳10か月・11歳10か月・14歳10か月というタイミングで祝金が出るので、入学準備の費用に直接当てられます。「増やすことを優先するか」「必要なタイミングで分けて受け取ることを優先するか」で答えは変わりますよ。
こんな家庭に向いている・向いていない
明治安田生命が向いているのは、小学校・中学校・高校の入学準備は児童手当や別の貯蓄でまかなえる見込みがあり、大学進学時にできるだけ多くの資金をまとめて用意したい家庭です。月払いでも約122.8%という返戻率が出て、無配当で受取額が最初から確定するため、将来の金額を見通しながら準備したい家庭にも合っています。
日本生命が向いているのは、小学校・中学校・高校の入学のたびにまとまった資金が必要になりそうな家庭です。祝金あり型を選べば、入学や受験のたびに一定額を受け取れるため、大学進学だけでなく進学の節目ごとの出費に備えたい家庭に合っています。契約者が69歳まで加入できる点も、年齢を気にせず検討したい家庭には安心材料です。
どちらも向いていないのは、保険料を長期間払い続けることに不安がある家庭です。学資保険は途中で解約すると、それまでに払い込んだ保険料より戻ってくる金額が少なくなる(元本割れする)ケースが一般的です。無理のない保険料設定にできるか、加入前に家計全体で確認してください。
学資保険の選び方
返戻率の高さだけで選ぶのではなく、次の3点を確認してから決めるのがおすすめです。1つ目は「どの払い方の返戻率を比べているか」。明治安田生命の129.2%は一括払込限定の数値なので、自分が検討している月払い・年払いの契約例で比べ直す必要があります。2つ目は「お金が必要になるタイミングはいつか」。大学入学・在学中に集中させたいなら明治安田生命、小中高の入学時にも分散して受け取りたいなら日本生命の祝金あり型が候補になります。3つ目は「契約者に万一のことがあった場合の保障」。両社とも契約者が死亡・高度障害になった場合に以後の保険料が免除され、保障は継続される仕組みがありますが、育英年金の有無や免除の具体的な条件は会社によって異なるため、公式サイトで確認してください。
よくある質問
Q. 明治安田生命の「129.2%」は誰でも実現できますか?
A. できません。この数値はI型・契約者25歳男性・被保険者0歳・21歳満期・基準保険金額70万円で、保険料を一括払込した場合の契約例です。毎月払いで検討する場合は約122.8%(10歳払込満了)・約117.6%(15歳払込満了)が目安になり、契約者の年齢や性別によっても変わります。
Q. 日本生命と明治安田生命、どちらも無料でシミュレーションできますか?
A. 両社とも公式サイトで、契約者・お子さまの年齢や受取希望金額を入力して返戻率や保険料を試算できるシミュレーション、または資料請求・相談の窓口を用意しています。実際の返戻率は条件によって変わるため、検討する際は必ず自分の条件で試算してください。
Q. 途中で祝金なし型・あり型やI型などのタイプを変更できますか?
A. 契約後のタイプ変更は基本的に想定されていません。保険料払込期間の短縮など一部の見直しができる場合もありますが、内容は契約内容や会社によって異なるため、加入前に将来的な変更のしやすさも含めて確認しておくと安心です。
まとめ:こんな家庭におすすめ
月払いの契約例で比べると、明治安田生命は約122.8%〜117.6%、日本生命は約105.7%〜112.0%(祝金なし型)・約103.6%(祝金あり型)という返戻率になり、返戻率そのものを重視するなら明治安田生命に分があります。一方で、小学校・中学校・高校の入学時にもまとまった資金を受け取りたい家庭には、日本生命の祝金あり型という選択肢があります。どちらも、実際の返戻率は契約者・お子さまの年齢や払込方法で変わるため、この記事の数値を目安にしつつ、公式サイトで自分の条件でのシミュレーションを必ず確認してください。
日本生命・明治安田生命それぞれの単独の評判や口コミの傾向、他社との比較は、以下の記事でさらに詳しく解説しています。