学資保険、いろいろ資料請求してみたんですが、最終的にフコク生命と明治安田生命の2社まで絞れました。どちらも返戻率が高いって聞くんですけど、正直どっちが最終的にお得なのか、数字を並べても決め手がなくて……。
2社まで絞れているのは良いスタートです。この2社は「返戻率の高さ」でよく比較されますが、実は公式サイトが出している「最大〇%」は条件がかなり限定的で、そのままでは比べられません。今日は条件をそろえた返戻率、お子さんの加入可能年齢、受取方法の3点を中心に、公式サイトの数字で整理しましょう。
学資保険の基本——「最大返戻率」の見出しだけで決めない
返戻率とは「払い込む保険料の総額に対して、将来受け取れる学資金の総額が何%になるか」を表す数字です。100%を超えれば払った額より多く戻り、100%を下回れば元本割れになります。仕組みをもう少し詳しく知りたい方は学資保険の返戻率とは?の解説記事をご覧ください。
フコク生命「みらいのつばさ」と明治安田生命「つみたて学資」は、どちらも学資保険の比較記事でよく並ぶ2社です。ただし公式サイトが公開している「最大〇%」には、実際には払込期間や払込方法にハードルの高い条件が付いています。フコク生命は5歳までに払い込みを終える最短プラン、明治安田生命は一括払込が条件です。この記事では最大値と、より現実的な月払い条件の両方を並べて整理します。
フコク生命 vs 明治安田生命 比較一覧表
以下は2026年10月時点の各社公式サイト情報をもとに作成しています。返戻率は加入条件(子どもの年齢・払込期間・払込方法)によって変わるため、目安としてご覧ください。
| 項目 | フコク生命 みらいのつばさ |
明治安田生命 つみたて学資 |
|---|---|---|
| 返戻率(最大・公式表示) | 約131.3% (J型・払込5歳満了) |
129.2% (I型・一括払込限定) |
| 返戻率(月払・現実的条件の目安) | 約123.8% (J型・11歳払込・月12,231円) |
約121.2% (10歳払込満了・月13,751円) |
| 子どもの加入可能年齢 | 出生予定日140日前〜7歳 | 出生予定日140日前〜満6歳以下 |
| 契約者の加入年齢 | 明記なし(プラン・年齢で試算が変動) | 満18歳から、上限は被保険者の年齢に応じて設定(2025年4月1日改定後で63〜66歳程度、詳細は公式サイト・資料請求で要確認) |
| 保険料払込期間 | 5歳・11歳・14歳・17歳の4種類 | 10歳満了(0〜2歳加入時のみ選択可)/15歳満了 |
| 受取タイミング | J型は大学入学時に重点、S型は入園〜大学入学まで分散 | 18歳〜21歳になるまでの4年間、毎年 |
| 配当 | 5年ごとの配当付き(運用状況により変動、保証はされない) | 無配当(受取額は契約時に確定) |
| 契約者に万一の場合 | 以降の保険料払込免除 | 死亡・身体障害表第1級/2級で以降の保険料払込免除 |
| 医療特約 | 公式サイトに特約の明記なし(貯蓄特化型とみられる) | 特約付加不可(貯蓄特化型) |
| 割引制度 | 兄弟割引あり、祖父母の契約者加入も可能 | 公式サイトに明記なし |
| 無料相談・資料請求 | ✅ | ✅ |
最大値だとフコク生命のほうが131.3%で高いですけど、うちは一括で大金を用意できないので、月払いの現実的な数字で見ても123.8%と、明治安田生命の121.2%よりわずかに高いんですね。これはフコク生命一択と考えていいんでしょうか?
月払いの条件だけを見ればフコク生命がわずかに有利です。ただし気をつけていただきたいのは、フコク生命の123.8%は「11歳払込満了」、明治安田生命の121.2%は「10歳払込満了」と、払込期間が1年違う数字を比べている点です。どちらも受取総額を200万円に揃えて計算しているので比較自体は成立しますが、フコク生命は5年ごとの配当付き商品のため、実際の受取額は運用状況によって変わり、123.8%という数字も保証されたものではありません。明治安田生命は無配当で受取額が契約時に確定するため、「数字の確実性」を取るか「配当への期待を含めた上振れの可能性」を取るかという違いでもあります。
フコク生命「みらいのつばさ」の特徴・詳細
料金・返戻率
公式サイトの試算によると、J(ジャンプ)型・22歳満期・契約者30歳男性・被保険者0歳の条件で、払込期間5歳満了の場合の返戻率は約131.3%です。より払込期間を延ばした場合、11歳払込では約123.8%(月払12,231円・払込総額1,614,492円・受取総額200万円)、17歳払込では約116.1%(月払8,439円・払込総額1,721,556円・受取総額200万円)まで下がります。祝い金を受け取れるS(ステップ)型・17歳払込の場合は約113.7%(月払9,047円・払込総額1,845,588円・受取総額210万円、うち満期保険金100万円)が目安です。(※2026年10月時点・フコク生命公式サイト情報)
サービス内容・特徴
加入できる子どもの年齢は出生予定日140日前から7歳までで、払込期間は5歳・11歳・14歳・17歳の4種類から選べます。J型とS型の2タイプがあり、J型は受取を大学進学時に集中させることで返戻率を高める設計、S型は幼稚園・小学校・中学校・高校・大学の入学時に祝い金を受け取れる設計で、教育費の出費が分散するライフスタイルに向いています。5年ごとの配当付き商品のため、運用状況によっては受取額が試算より増える可能性がありますが、配当そのものは保証されていません。兄弟割引や、祖父母が契約者になれる制度もあります。
メリット・デメリット
- メリット:現実的な月払い条件でも返戻率の水準が高め。S型・J型の2タイプがあり、家庭の教育費の使い方に合わせて受取方法を選びやすい。兄弟割引や祖父母契約など、家族構成に応じた割引制度がある。
- デメリット:配当は保証されないため、試算どおりの返戻率になるとは限らない。公式サイトに医療特約の記載がなく、保障面を厚くしたい家庭には情報が少ない。契約者の加入年齢が公式に明記されておらず、実際に試算するまで自分が対象かどうか分かりにくい。
フコク生命みらいのつばさの詳しい口コミ・評判もあわせてご覧ください。
明治安田生命「つみたて学資」の特徴・詳細
料金・返戻率
公式サイトが示す最大返戻率は129.2%(I型・契約者25歳男性・被保険者0歳・21歳満期・基準保険金額70万円・一括払込、保険料率2025年11月1日現在)です。ただしこの数字は一括払込が前提で、実際にまとまった資金を用意できる家庭は限られます。より一般的な月払いの場合、10歳払込満了で月13,751円・受取総額200万円・返戻率約121.2%、払込期間を15歳満了まで延ばすと月9,547円・受取総額200万円・返戻率約116.3%が目安です。(※2026年10月時点・明治安田生命公式サイト情報)
サービス内容・特徴
被保険者となる子どもは「満6歳以下」に限定されており、出生予定日の140日前から申込可能です。契約者は満18歳から契約でき、上限は被保険者の年齢に応じて設定されています(2025年4月1日改定後で63〜66歳程度)。払込期間は10歳満了・15歳満了の2種類で、10歳満了を選べるのは子どもが0〜2歳で加入した場合のみです。受取は18歳から21歳になるまでの4年間、毎年一定額を受け取る設計で、大学入学金だけでなく在学中の学費にも分けて充てやすい構造になっています。医師の診査は不要で、健康状態の告知のみで申込める点は手続きの負担が軽い部分です。無配当のため、受取額は契約時点で確定し、フコク生命のような配当による変動はありません。特約は付加できず、貯蓄機能に特化しています。
メリット・デメリット
- メリット:無配当で受取額が契約時に確定するため、教育費の計画を立てやすい。受取が大学の4年間に毎年届く設計で、在学中の学費にも充てやすい。医師の診査が不要で告知のみで申込める。
- デメリット:子どもの加入可能年齢が満6歳以下までと、フコク生命(7歳まで)よりやや狭い。129.2%という最大返戻率は一括払込限定で、月払いの現実的な条件ではフコク生命をわずかに下回る。特約を付加できないため保障を厚くしたい家庭には不向き。
明治安田生命つみたて学資の口コミ・評判もあわせてご覧ください。
こんな家庭に向いている・向いていない
うちは下の子が5歳なんですが、明治安田生命は6歳までなら間に合うんですね。でも配当がある・ないの違いって、実際どのくらい影響するものなんでしょうか?
配当の影響は運用状況次第としか言えず、フコク生命の公式サイトも配当額を保証していません。「配当が付けば試算より増えるかもしれない、付かなければ試算どおり」という前提で捉えるのが安全です。確実性を優先するなら、契約時に受取額が確定する明治安田生命のほうが計画は立てやすくなります。一方で、5歳のお子さんのように加入可能年齢のギリギリで検討している場合は、フコク生命なら7歳まで待つ余地がある分、他の選択肢も比較しながら決める時間の余裕が生まれます。
フコク生命が向いている家庭
- 子どもが6歳を超えている、または7歳に近く、明治安田生命の加入年齢の対象外になりそうな家庭
- 入園・入学のたびに祝い金として受け取りたい家庭(S型を選べば分散受取が可能)
- 兄弟割引や祖父母契約など、家族構成に応じた割引をあわせて検討したい家庭
明治安田生命が向いている家庭
- 子どもが6歳以下で、大学在学中の4年間、毎年決まった額を受け取りたい家庭
- 配当による変動を避け、契約時点で受取額を確定させて計画を立てたい家庭
- 健康状態に少し不安があり、医師の診査なしで加入したい家庭
どちらも向いていない可能性がある家庭
- 収入が不安定で、10〜17年の払込を継続できるか不安がある家庭——無理な短期払込を選ぶと途中解約による元本割れのリスクが高まる
- 医療保障もまとめて一つの保険で準備したい家庭——両社とも特約が付加できない、または特約の記載がない貯蓄特化型のため
学資保険の選び方——2社で迷ったときの判断軸
迷ったときは、返戻率の数字より先に次の2つを確認してください。1つ目は「子どもの年齢がどちらの加入条件に入るか」。明治安田生命は6歳以下という制限があるため、これを満たさなければ検討自体ができません。2つ目は「配当の変動を受け入れられるか、それとも確定額で計画したいか」。フコク生命は配当付きで上振れの可能性がある一方、明治安田生命は無配当で確実性があります。
この2つを確認したうえで、教育費の受取を入園・入学のたびに分散させたいならフコク生命のS型、大学4年間の学費に毎年まとまった額を充てたいなら明治安田生命、というタイミングの違いで選ぶ方法もあります。両社とも公式サイトで年齢・払込方法を入力したシミュレーションができるため、実際の数字を見てから決めることをおすすめします。
よくある質問
Q. 返戻率だけで比べると、結局どちらがお得ですか?
最大値ではフコク生命(約131.3%・払込5歳満了)がわずかに明治安田生命(129.2%・一括払込限定)を上回ります。より一般的な月払いの現実的な条件で比べても、フコク生命の11歳払込(約123.8%)が明治安田生命の10歳払込満了(約121.2%)をわずかに上回る水準です。ただしフコク生命は配当付きで受取額が変動する可能性がある一方、明治安田生命は無配当で受取額が確定する点も踏まえて判断してください。
Q. 子どもが7歳ですが、どちらかに加入できますか?
明治安田生命「つみたて学資」は被保険者が満6歳以下に限られるため対象外です。フコク生命「みらいのつばさ」は7歳まで加入できるため、こちらは検討の余地があります。加入可能な具体的な条件は契約者の年齢やプランによっても変わるため、公式サイトでの試算や資料請求での確認をおすすめします。
Q. 途中で解約したらどうなりますか?
両社とも、加入から日が浅い段階で解約すると、解約返戻金が払込保険料の総額を下回ります。特に契約直後の数年間は下回り幅が大きくなる傾向があるため、「無理なく払い続けられる金額」で契約することが前提になります。
Q. 医療保障をつけたいのですが、どちらかで対応できますか?
明治安田生命は公式サイトに「付加できる特約はありません」と明記されている貯蓄特化型です。フコク生命も公式サイトに医療特約の記載が見当たらないため、同様に貯蓄機能が中心の商品とみられます。医療保障を教育資金と同じ保険でまとめたい場合は、医療特約を付加できる他社の学資保険もあわせて検討してください。
まとめ:こんな家庭におすすめ
まとめると、この2社の違いは返戻率の数字そのものより「子どもの加入可能年齢」と「配当のあり・なし」です。まりさんのお宅のように下のお子さんが5歳で、明治安田生命の対象年齢にぎりぎり収まる場合は、まず「確定額で計画したいか、配当の上振れに期待するか」を家族で話し合ってみてください。お子さんが7歳を超えている場合は、加入できるかどうかの時点でフコク生命に絞られます。
うちは下の子がまだ5歳なので両方対象になりますが、確定額で計画を立てたい気持ちが強いので、まずは明治安田生命で試算してもらって、フコク生命とも数字を並べて夫と相談してみます。返戻率の見出しの数字だけで決めなくてよかったです。
お子さんの年齢や配当への考え方によって選択肢が変わるため、まずはそれぞれの公式サイトで条件を入力したシミュレーションを確認してみてください。他の学資保険もあわせて比較したい方は学資保険ランキング、そもそも学資保険が自分の家庭に必要か迷っている方は学資保険は本当に必要?の解説ページもご覧ください。フコク生命はかんぽ生命との比較記事、明治安田生命はソニー生命との比較記事でも他社との違いを確認できます。
※本記事の保険料・返戻率・加入年齢は2026年10月時点の各社公式サイト情報をもとに作成しています。実際の保険料・返戻率・加入条件はご加入者の年齢・性別・払込方法・受取コースなどによって異なります。最新情報は各社公式サイトまたは担当者にご確認ください。