まりさん

学資保険、フコク生命の「みらいのつばさ」とかんぽ生命で迷っているんです。かんぽは郵便局だから身近で安心感があるんですけど、返戻率で選ぶならフコクの方がいいって聞いて……。結局どっちを優先すればいいんでしょうか。

高橋先生

いいところに気づきましたね。実はこの2社、比較のポイントが「返戻率が高いかどうか」だけではないんです。かんぽ生命には身近さ以外にも、加入できる子どもの年齢の幅や契約者の年齢上限といった、フコク生命にはない条件面の強みがあります。今日は公式サイトの数字を並べながら、まりさんの家庭がどちらを優先すべきか一緒に整理していきましょう。

フコク生命「みらいのつばさ」とかんぽ生命の学資保険は、どちらも子育て世帯の間でよく比較される商品です。ただし前者は返戻率の高さを前面に出した保険会社の商品、後者は全国の郵便局という身近さが特徴の商品で、そもそもの土台が違います。この記事では両社の公式サイト情報をもとに、返戻率・保険料・加入条件・保障内容の違いを具体的な数字で並べます。

※本記事の情報は2026年9月時点の各社公式サイトに基づいています。保険料・返戻率は契約者の年齢・性別、子どもの年齢、払込方法、選ぶコースによって変わります。加入前に必ずフコク生命公式サイトとかんぽ生命公式サイトで最新の試算をご確認ください。

フコク生命とかんぽ生命、学資保険の基本的な違い

2社とも「教育資金を計画的に積み立てる」貯蓄性の学資保険という点は共通していますが、運営元と加入窓口、返戻率の水準がはっきり分かれます。

フコク生命「みらいのつばさ」はS(ステップ)型とJ(ジャンプ)型の2プランです。S型は幼稚園・小学校・中学校・高校・大学の入学のたびに祝金を受け取れる設計、J型は大学進学時に祝金をまとめて受け取ることで返戻率を高める設計です。払込期間を短くするほど返戻率が上がり、5歳までに払い終える最短プランでは約131.3%まで上がります。

かんぽ生命は「はじめのかんぽ」という商品名で、大学入学時のみ一括で受け取るコース、小中高と大学入学時に分けて受け取るコース、大学在学中に毎年受け取るコースの3種類があります。フコク生命との一番の違いは、返戻率よりも「加入できる子どもの年齢の幅」と「全国の郵便局で相談できる身近さ」に強みがある点です。

まりさん

うちの子はもう2歳なんですが、フコク生命は加入できる年齢に制限があるんですよね?

高橋先生

そうですね。フコク生命は子どもが0〜7歳までが加入条件なので、2歳のお子さんならまだ間に合います。ただ、もし検討中にお子さんが小学校高学年に近づいてしまった場合は、かんぽ生命なら0〜12歳(コースにより0〜3歳や0〜5歳に限定される場合あり)まで対象なので選択肢が残ります。この違いは意外と見落とされがちなので、後ほど詳しく比較しますね。

フコク生命とかんぽ生命 比較一覧表

項目 フコク生命 みらいのつばさ かんぽ生命 はじめのかんぽ
加入窓口 資料請求・見積もりサイト経由の相談 全国の郵便局窓口
プランの種類 S(ステップ)型・J(ジャンプ)型 3コース(大学入学時のみ/小中高+大学入学時/大学在学中+満期)
返戻率の目安(最大) 約131.3%(J型・5歳払込完了の条件) 公式サイトに数値の明示なし。第三者試算(2026年5月2日改定後)では契約条件により100.81〜102.88%程度
保険期間(満期) 22歳満期が基本 18歳満期または21歳満期(コースによる)
払込期間の選択肢 5歳・11歳・14歳・17歳の4種 全期間払込(18年)・10歳払込満了・18歳払込(21歳満期コースのみ)
子どもの加入可能年齢 出生予定日140日前〜7歳 0〜12歳(コースにより0〜3歳/0〜5歳に限定される場合あり)
契約者年齢 公式サイトに上限の明記なし(年齢・性別で保険料が変動) 18〜65歳
基準保険金額 受取総額を個別設計 50万円〜700万円(コースにより500万円が上限)
子どもの医療保障 医療特約を追加可能 医療特約(最大3種類)を追加可能
兄弟割引・祖父母加入 兄弟割引あり/祖父母の契約可 公式サイトに割引の記載なし(契約者上限65歳のため祖父母世代でも加入は可能)
契約者死亡時の保障 以後の保険料払込免除、学資金は満額受取 以後の保険料払込不要、保障は継続

返戻率で徹底比較——公式サイトの試算例

フコク生命は公式サイトに払込期間別の返戻率を明示していますが、かんぽ生命は返戻率そのものを公式サイトに数値で載せていません。かんぽ生命側は代わりに、契約者の年齢・性別ごとの保険料例を公表しています。ここでは両社の公式試算例をそのまま並べます。

会社・プラン 払込期間 返戻率の目安 月額保険料の例
フコク生命 J型 5歳払込完了 約131.3% 個別試算が必要(公式シミュレーター利用)
フコク生命 J型 11歳払込 約123.8% 12,231円(契約者30歳男性・被保険者0歳)
フコク生命 J型 17歳払込 約116.1% 8,439円(契約者30歳男性・被保険者0歳)
フコク生命 S型 17歳払込 約113.7% 9,047円(契約者30歳男性・被保険者0歳)
かんぽ生命 全期間払込(18年) 公式非公開。第三者試算(2026年5月2日改定後)では約100.81〜102.88%程度 22,750円(契約者30歳男性)/22,700円(契約者30歳女性)

※フコク生命の数値は契約者30歳男性・被保険者0歳・受取総額200万円前後の条件、かんぽ生命の数値は基準保険金額500万円・2026年5月2日の保険料率改定後の条件です。受取総額の規模が異なるため月額の絶対値は単純比較できませんが、返戻率(%)自体は比較の目安になります。

まりさん

かんぽ生命は返戻率が公式に載っていないのが気になります。フコク生命ほど高くないってことなんでしょうか。

高橋先生

そうですね。かんぽ生命は2026年5月2日の保険料率改定で返戻率が大きく改善されていて、第三者の試算(契約者30歳男性・被保険者0歳・18年払込・毎月払いの条件)では、コースによって100.81%〜102.88%程度になっています。ただし、フコク生命の短期払込(5歳払込完了で約131.3%)と比べると数字はやや控えめです。「返戻率だけ」で比べるとフコク生命が優位です。一方で、かんぽ生命には「全国どこの郵便局でも相談できる」「窓口担当者と対面で手続きを完結できる」という、返戻率とは別の価値があります。この後、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

フコク生命「みらいのつばさ」の特徴・詳細

料金・費用

契約者30歳男性・被保険者0歳の条件で、J型・17歳払込は月額約8,439円、返戻率約116.1%(受取総額200万円)。J型・11歳払込は月額約12,231円、返戻率約123.8%。払込期間を最短の5歳まで短縮すると返戻率は約131.3%まで上がります。S型・17歳払込は月額約9,047円、返戻率約113.7%(受取総額210万円、うち満期保険金100万円)です。

サービス内容・特徴

払込期間は5歳・11歳・14歳・17歳の4種類から選べます。「5年ごとの配当付き」商品のため、運用状況によって配当が上乗せされる場合がありますが、配当は保証されていません。2人目以降の子どもには兄弟割引が適用され、祖父母を契約者にすることもできます。加入は出生予定日の140日前から子どもが7歳になるまでです。

メリット・デメリット

  • メリット:短期払込(5歳まで)を選んだ場合の返戻率が2社の中でも高水準。兄弟割引・祖父母加入など制度面の柔軟性がある。医療特約を追加でき、保障と貯蓄を一本化しやすい。
  • デメリット:加入可能年齢の上限が0〜7歳とかんぽ生命(0〜12歳)より短い。配当込みの返戻率は契約時点では確定しない。相談は資料請求やWeb見積もりが中心で、対面窓口がかんぽ生命ほど多くない。

▶ フコク生命「みらいのつばさ」の保険料を試算する(公式)

かんぽ生命「はじめのかんぽ」の特徴・詳細

料金・費用

基準保険金額500万円・全期間払込(18年)・18歳満期の条件で、契約者30歳男性は月額22,750円、30歳女性は月額22,700円(2026年5月2日の保険料率改定後)。返戻率は公式サイトに数値の明示がありませんが、第三者試算(2026年5月2日の保険料率改定後、契約者30歳男性・被保険者0歳・18年払込・毎月払いの条件)では、大学入学時のみ受取で101.75%、小・中・高+大学入学時受取で100.81%、大学在学中+大学入学時受取で102.88%となっており、いずれも100%を上回る水準です。正確な返戻率は、公式サイトのお見積りシミュレーションか郵便局窓口で契約条件ごとに確認する必要があります。

サービス内容・特徴

受取方法は「大学入学時のみ一括」「小・中・高入学時+大学入学時に分割」「大学在学中(18〜20歳)+大学入学時」の3コースから選べます。払込期間は全期間払込(18年間)のほか、10歳で払い終えるプラン、18歳まで払い込む21歳満期コースがあります。契約者の年齢は18〜65歳、子どもの加入可能年齢は0〜12歳(コースにより0〜3歳や0〜5歳に限定される場合あり)と、フコク生命より加入できる期間が長めです。医療特約は最大3種類まで追加できます。

メリット・デメリット

  • メリット:全国の郵便局窓口で相談・手続きができる身近さ。子どもの加入可能年齢が0〜12歳と、フコク生命(0〜7歳)より5年長く、就学後に検討を始めた家庭でも間に合いやすい。契約者の年齢上限が65歳のため、祖父母世代でも契約者になれる。
  • デメリット:返戻率が公式に数値で示されておらず、契約前に第三者試算や窓口での確認が必要。フコク生命のような兄弟割引の記載が公式サイトにない。返戻率だけを基準にするとフコク生命の短期払込プランに見劣りする。

▶ かんぽ生命「はじめのかんぽ」を見積もる(公式)

こんな家庭に向いている・向いていない

フコク生命が向いている家庭 かんぽ生命が向いている家庭
優先したいこと 返戻率の高さを最優先したい 身近な窓口で相談しながら決めたい
子どもの年齢 0〜7歳までに加入を決められる 就学後(小学校高学年頃)まで検討期間がある
払込プラン 5〜11歳までに払い終える余裕がある 18年かけてゆっくり払いたい
家族構成 兄弟姉妹がいる/祖父母からの援助を検討している 祖父母(65歳以下)が契約者になる可能性がある
相談スタイル 資料請求やWeb見積もりでまず比較したい 対面でじっくり説明を受けながら決めたい

まりさん

うちは子どもが2歳で、返戻率もできれば高い方がいいんですが、正直保険の説明を対面でじっくり聞きたい気持ちもあって……。

高橋先生

2歳のお子さんなら、フコク生命の加入条件(0〜7歳)にはまだ余裕があります。返戻率を優先するならフコク生命のJ型で、払込期間を5〜11歳までに設定できるか家計と相談してみてください。対面での相談を重視するなら、かんぽ生命の郵便局窓口で保険料の見積もりを聞きながら、フコク生命の返戻率と比べて決めるという進め方もできます。両方の資料を並べて、数字と相談のしやすさのどちらを優先するか、ご家族で話し合ってみてください。

学資保険の選び方——2社で迷ったときの判断軸

フコク生命とかんぽ生命のどちらにするか迷ったら、以下の順序で確認すると判断しやすくなります。

  • 1. 返戻率と身近さ、どちらを優先するか先に決める:数字の有利さで選ぶならフコク生命の短期払込、相談のしやすさや全国どこでも手続きできる安心感を優先するならかんぽ生命が候補になります。
  • 2. 子どもの年齢を確認する:フコク生命は0〜7歳までが加入条件です。子どもがすでに小学生に近い場合は、0〜12歳まで対象のかんぽ生命の方が選択肢に残ります。
  • 3. 毎月いくらまで払えるか決める:返戻率の高さより、17〜18年払い続けられる金額かどうかが最優先です。無理な短期払込を選んで途中解約すると、どちらの会社でも元本割れします。
  • 4. 契約者の年齢を確認する:かんぽ生命は契約者18〜65歳と幅があり、祖父母が契約者になるケースにも対応しやすくなっています。

よくある質問

Q. 結局、返戻率はどちらが高いですか。

公式サイトで数値を確認できる範囲では、フコク生命が明確に高くなっています。フコク生命J型は払込期間5歳で約131.3%、11歳で約123.8%です。一方かんぽ生命は公式サイトに返戻率の数値が示されておらず、第三者の試算(2026年5月2日改定後)では契約条件によって100.81〜102.88%程度です。フコク生命の短期払込プランと比べると数字は控えめですが、いずれも100%を上回っています。返戻率だけで選ぶならフコク生命が有力な選択肢です。

Q. 2社とも子どもが生まれる前から加入できますか。

フコク生命は出生予定日の140日前から加入手続きができます。かんぽ生命の公式サイトには出生前加入に関する明示はなく、子どもの加入可能年齢は0〜12歳(コースにより0〜3歳/0〜5歳に限定)と案内されています。出生前加入を希望する場合は、フコク生命の条件を確認するか、かんぽ生命は郵便局窓口で直接確認してください。

Q. 途中で解約したらどうなりますか。

2社とも、加入から数年以内の解約は解約返戻金が払込保険料総額を下回る可能性が高いです。学資保険は満期まで払い続けることを前提にした商品のため、生活防衛資金とは別に、使わないことが確定している資金だけを充てるのが基本です。

Q. 祖父母が契約者になることはできますか。

フコク生命は祖父母が契約者になれると公式に案内されています。かんぽ生命は契約者の年齢が18〜65歳と定められているため、65歳以下であれば祖父母世代でも契約者になれる可能性があります。いずれも健康状態の告知など個別の審査があるため、最終的には各社の窓口での確認が必要です。

Q. 医療保障も一緒に付けられますか。

どちらの商品も、子どもの医療保障は基本プランに含まれておらず、医療特約を追加する形になります。かんぽ生命は最大3種類までの特約を付加できます。フコク生命も医療特約の追加が可能です。教育資金の貯蓄と医療保障を一本化したい場合は、特約の保険料が上乗せされる分だけ返戻率が下がる点に注意してください。

まとめ:返戻率か、身近さか

フコク生命「みらいのつばさ」とかんぽ生命は、優劣が一律に決まる関係ではありません。返戻率の高さを数字で比較すると、5〜11歳までに払い終える短期払込を選べるフコク生命が明確に有利です。一方でかんぽ生命は、全国の郵便局で対面相談できる身近さと、0〜12歳という加入可能年齢の幅広さが強みで、返戻率とは別の価値を提供しています。

まず「返戻率を最優先するか」「相談のしやすさを優先するか」を家庭内で決め、子どもの年齢が加入条件に収まっているかを確認したうえで、両社の公式サイトで同じ条件の試算を取り寄せて比べることが、後悔しない選び方です。

▶ フコク生命「みらいのつばさ」の保険料を試算する(公式)

▶ かんぽ生命「はじめのかんぽ」を見積もる(公式)

各社単独の口コミ・評判はフコク生命みらいのつばさの口コミ・評判、かんぽ生命学資保険の口コミ・評判のページで詳しく解説しています。返戻率の仕組み自体から知りたい方は学資保険の返戻率とは?の解説ページ、他社も含めた比較は学資保険ランキング2026年版、そもそも学資保険に入るべきか迷っている方は学資保険は本当に必要?の解説ページもあわせてご覧ください。

※本記事の保険料・返戻率は2026年9月時点の各社公式サイト情報をもとに作成しています。実際の保険料・返戻率は契約者の年齢・性別、被保険者の年齢、払込方法・受取コースなどの条件によって異なります。最新情報は各社公式サイトまたは窓口にご確認ください。

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