先日、郵便局に行ったら学資保険のパンフレットをもらって、「はじめのかんぽ」がいいかなと思っていたんです。でも保険の窓口で相談したら、明治安田生命の「つみたて学資」もすすめられて…。正直、何がどう違うのか分からなくなってしまいました。
郵便局に馴染みがあると、かんぽ生命を最初に検討する方は多いですね。この2社は仕組みがかなり違います。かんぽ生命は医療特約を付けられる「保障型」寄り、明治安田生命は特約を一切付けられない「貯蓄特化型」です。今日は保障内容と返戻率、両方の面から整理していきましょう。
かんぽ生命・明治安田生命の学資保険 基本の違い
かんぽ生命の学資保険は「はじめのかんぽ」という商品名で、日本郵政グループが運営しています。全国の郵便局窓口で相談・申込ができる点が最大の特徴です。一方、明治安田生命の「明治安田生命つみたて学資<無配当こども保険>」(愛称:つみたて学資)は、教育資金の積み立てに特化した商品で、医療保障などの特約を一切付けられません。
「特約を付けられない」というのは、デメリットになりませんか?
見方次第です。特約を付けないぶん保険料が保障ではなく積み立てにそのまま回るので、返戻率(受取率)は明治安田生命のほうが有利になりやすい設計です。逆に、子どもの入院・災害に備える保障もまとめて1本にしたいご家庭には、かんぽ生命のほうが選択肢が多いと言えます。
かんぽ生命 × 明治安田生命 学資保険比較一覧表
| 項目 | かんぽ生命「はじめのかんぽ」 | 明治安田生命「つみたて学資」 |
|---|---|---|
| 契約者(親など)の加入年齢 | 18〜65歳 | 満18歳以上(上限は市場金利情勢等により変動) |
| 被保険者(子)の加入年齢 | 0〜12歳(コースにより0〜3歳等に限定される場合あり) | 出生予定日140日前〜満6歳以下 |
| 保険料払込期間 | 全期間払込(17・18歳満期)/10歳払込満了/18歳払込満了(21歳満期コースのみ) | 10歳満了(0〜2歳加入時のみ選択可)/15歳満了 |
| 受取方法 | 3コースから選択(大学入学時のみ一括/小中高+大学入学時/大学在学中+大学入学時) | 18歳〜21歳になるまでの4年間、毎年教育資金を受取+最終年に満期保険金 |
| 返戻率(受取率)の目安 | 毎月払い・101.75〜102.88%程度(公式サイトは数値非公開、後述) | 最大129.2%(一括払込限定)/月払いは116〜121%程度 |
| 医療特約・災害特約 | あり(最大3種類まで付加可能) | なし(特約自体が存在しない) |
| 保険料払込免除 | 標準付帯(契約者死亡・重度障害時) | あり(契約者死亡・身体障害表第1級/第2級該当時) |
| 申込・相談窓口 | 全国の郵便局窓口 | 公式サイトの資料請求・シミュレーター、営業職員 |
※価格・返戻率は2026年9月時点の情報です。契約者・被保険者の年齢や保険金額、払込方法によって変動するため、実際の見積もりは各社の公式サイトまたは窓口で確認してください。
かんぽ生命「はじめのかんぽ」の特徴・詳細
料金・払込例
基準保険金額500万円・全期間払込(18歳満期)の場合、2026年5月2日改定後の保険料は契約者30歳男性で月額22,750円、30歳女性で月額22,700円です(公式サイト明記)。基準保険金額は50万円〜700万円の範囲でコースにより上限が異なり、金額を下げれば月々の負担も下げられます。
受取コース・保障内容
受取方法は3コースから選べます。①大学入学時に一括で受け取るコース、②小学校・中学校・高校の入学時にも学資金を受け取りつつ大学入学時にまとめて受け取るコース、③大学在学中(18〜20歳)に毎年学資祝金を受け取り、大学入学時にも受け取るコースです。教育費が発生するタイミングに合わせて受取方法を選べる柔軟さが特徴です。
医療特約は「もっとその日からプラス」を中心に、無配当災害特約・無配当先進医療特約を合わせて最大3種類まで付加できます。学資保険1本で、子どもの入院や通院の保障もまとめておきたい家庭には選択肢になります。
返戻率について(公式サイトは非公開)
かんぽ生命の公式サイトには「戻り率*がさらに良くなりました」という記載はあるものの、具体的な返戻率のパーセンテージは掲載されていません(2026年9月時点、公式サイトで確認)。第三者の保険相談サイトによる試算では、2026年5月2日改定後・毎月払い・契約者30歳男性・被保険者0歳・18年払込の条件で、大学入学時のみ受取コースが101.75%、小中高+大学入学時受取コースが100.81%、大学在学中+大学入学時受取コースが102.88%とされています。いずれも払込保険料を上回る水準ですが、明治安田生命の一括払込時の受取率129.2%とは条件がまったく異なるため、単純比較はできません。正確な数値は郵便局窓口またはシミュレーションで確認してください。
メリット・デメリット
メリットは、全国の郵便局窓口で相談できる安心感と、医療特約を付けて保障を1本にまとめられる柔軟さです。デメリットは、返戻率を公式サイトで一目で確認できず、比較検討に手間がかかる点、そして医療特約を付けるほど貯蓄に回る割合が下がる点です。
明治安田生命「つみたて学資」の特徴・詳細
料金・払込例
明治安田生命の公式サイトでは、契約者25歳男性・被保険者0歳のシミュレーション例として、受取総額200万円の場合、10歳払込満了で月額13,751円、15歳払込満了で月額9,547円という数値が公式ナレッジページに掲載されています(2025年11月1日現在の保険料率)。この条件での返戻率は、受取総額200万円÷総払込保険料額で計算すると10歳払込満了が約121.2%、15歳払込満了が約116.3%になります。
受取率129.2%の条件(一括払込限定)
公式サイトで明示されている「受取率最大129.2%」は、保険料を一括で先払いする「一括払込」を選んだ場合の数値です。条件はⅠ型・契約者25歳男性・被保険者0歳・21歳満期・基準保険金額70万円・10歳までに払込満了、保険料率2025年11月1日現在です。毎月払いではこの数値には届かないため、広告的な数字だけを見て判断しないよう注意が必要です。
129.2%って聞くとすごく魅力的に見えますけど、一括払込が前提なんですね。うちは毎月コツコツ払いたいので、その数字だけで決めるのは危なかったです。
そうですね。毎月払いでも116〜121%程度は見込めるので水準としては高いのですが、「129.2%」という数字だけが独り歩きしないよう、ご自身の払込方法での試算を必ず確認してください。
保障内容・受取方法
受取方法は、18歳から21歳になるまでの4年間、毎年教育資金を受け取り、最終年に満期保険金も受け取る仕組みです(教育資金3回+満期保険金1回)。大学の入学金だけでなく、在学中の学費負担にも継続して備えられます。保険料払込期間は最長15歳までで、被保険者が0〜2歳の間に加入した場合に限り10歳払込満了も選べます。
一方で、医療特約などの特約は一切付加できません。契約者に万一のことがあった場合の保険料払込免除(契約者死亡、または身体障害表第1級・第2級に該当した場合)は用意されていますが、子どもの入院・通院に備える保障はこの保険では対応できません。
メリット・デメリット
メリットは、教育資金の準備に特化しているぶん返戻率が高く設計されている点と、払込が15歳までに終わるため高校卒業後の家計負担が軽くなる点です。デメリットは、医療特約を一切付けられないため、子どもの医療保障は別に検討する必要がある点と、契約者年齢の上限が公表されておらず市場金利情勢で変動する点です。
保障内容で比較:かんぽには医療特約、明治安田にはない
タイトルにもある「保障内容」の違いを整理すると、かんぽ生命は学資保険に医療特約・災害特約・先進医療特約を最大3種類まで上乗せできる「保障も欲しい家庭」向けの設計です。対して明治安田生命は特約という選択肢自体が存在せず、教育資金の積み立てだけに保険料を集中させる設計になっています。
子どもの医療保障をすでに別の医療保険や自治体の子ども医療費助成でカバーできている家庭なら、明治安田生命のように貯蓄効率を優先する選び方も合理的です。逆に、学資保険1本にまとめて管理したい、窓口でまとめて相談したいという家庭は、かんぽ生命の医療特約付きプランが選択肢になります。
こんな家庭に向いている・向いていない
結局、うちはどちらが向いているんでしょうか…。子どもの医療保険は自治体の助成があるので、そこまで手厚くしなくてもいいかなとは思っているんですが。
自治体の医療費助成で日常的な通院・入院がある程度カバーできているなら、明治安田生命のように教育資金の積み立て効率を優先する選び方は理にかなっています。逆に、助成の対象年齢が終わったあとの保障も学資保険でまとめて持っておきたい場合は、かんぽ生命の医療特約付きプランが安心材料になります。
かんぽ生命が向いている家庭:郵便局の窓口で相談しながら決めたい/学資保険に医療特約もまとめて付けたい/受取コースを教育費の発生タイミングに合わせて細かく選びたい家庭。
明治安田生命が向いている家庭:教育資金の積み立て効率を最優先したい/子どもの医療保障は別の手段(医療保険・自治体助成)で確保できている/保険料払込を15歳までに終わらせて高校卒業後の家計負担を軽くしたい家庭。
学資保険の選び方
学資保険を選ぶときは、次の3点を順番に確認すると整理しやすくなります。
1. 医療保障が必要かどうか:子どもの医療費を学資保険でもカバーしたいなら、特約を付けられるかんぽ生命のようなタイプを検討します。教育資金の積み立てだけに絞るなら明治安田生命のようなタイプが候補になります。
2. 払込方法と返戻率のバランス:一括払込で高い返戻率を狙うのか、毎月払いで家計に負担をかけずに続けるのか、無理のない払込方法を先に決めてから返戻率を比較します。
3. 相談窓口の使いやすさ:郵便局のように身近な窓口で相談したいか、公式サイトのシミュレーターで自分で試算したいか、家庭に合った相談スタイルも選択の材料になります。
よくある質問
Q. かんぽ生命の返戻率はどこで正確に確認できますか?
A. 公式サイトには具体的な数値の掲載がないため、郵便局窓口での見積もり、または公式のお見積りシミュレーションツールで契約者・被保険者の年齢や保険金額を入力して確認するのが確実です。
Q. 明治安田生命の「受取率129.2%」は誰でも達成できますか?
A. いいえ。一括払込・Ⅰ型・契約者25歳男性・被保険者0歳・21歳満期・基準保険金額70万円という条件下での最大値です。毎月払いの場合は116〜121%程度が目安になります。
Q. どちらも医療特約を付けられますか?
A. かんぽ生命は最大3種類の医療・災害特約を付加できますが、明治安田生命の「つみたて学資」には特約自体が存在せず、一切付けられません。
Q. 途中で解約するとどうなりますか?
A. どちらの商品も、払込期間の途中で解約すると解約返戻金が払込保険料の総額を下回る可能性があります。契約前に、無理なく払い続けられる保険料かどうかを確認してください。
まとめ:こんな家庭におすすめ
かんぽ生命「はじめのかんぽ」は、郵便局窓口での相談のしやすさと、医療特約を付けられる保障の柔軟さが強みです。明治安田生命「つみたて学資」は、特約を持たないぶん教育資金の積み立て効率を優先した設計で、条件次第では高い受取率が期待できます。保障内容を重視するか、積み立て効率を重視するかで、向いている商品は変わります。まずはそれぞれの公式サイトで、ご家庭の年齢条件に合わせたシミュレーションを取ってみてください。
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