学資保険、ソニー生命とかんぽ生命で迷っています。どちらも名前は聞くんですが、「ソニー生命は返戻率が高い」「かんぽは郵便局で安心」みたいな断片的な情報ばかりで、実際どれくらい数字が違うのか分からなくて…。
この2社はよく比較される組み合わせですが、返戻率の仕組みも、保険料の決め方もかなり違います。どちらも公式サイトの契約例をもとに、同じ観点で並べると差がはっきり見えてきます。今日は返戻率を中心に、加入条件や保障内容まで整理していきましょう。
ソニー生命とかんぽ生命、学資保険の基本の違い
ソニー生命の学資保険は、ライフプランナーとの面談を通じて加入する「学資金準備スクエア」という商品です。Ⅰ型・Ⅱ型・Ⅲ型の3タイプから選べ、子どもの医療保障は付いていない「貯蓄特化型」の設計です。一方、かんぽ生命の学資保険「はじめのかんぽ」は、全国の郵便局窓口で相談・申込ができる商品で、医療特約を付けられる「保障型」寄りの設計になっています。
この設計の違いが、そのまま返戻率の差につながっています。ソニー生命は保障をそぎ落としたぶん保険料が貯蓄に回りやすく、かんぽ生命は医療特約を付けられる柔軟さがあるぶん、返戻率は抑えめになる傾向があります。
うちは特に医療保障を手厚くしたいわけではないので、返戻率が高い方が気になります。実際どれくらい差があるんでしょうか。
公式サイトの契約例で比べると、ソニー生命は最大127.4%、かんぽ生命は102%前後が目安です。ただし条件が完全には揃わないので、後ほど一覧表と各社の契約例で詳しく見ていきましょう。
ソニー生命×かんぽ生命 学資保険比較一覧表
| 項目 | ソニー生命「学資金準備スクエア」 | かんぽ生命「はじめのかんぽ」 |
|---|---|---|
| 契約者(親など)の加入年齢 | 公式サイトに上限年齢の明記なし(ライフプランナー面談で個別確認) | 18〜65歳 |
| 被保険者(子)の加入年齢 | 出生予定日140日前〜(Ⅲ型は91日前〜) | 0〜12歳(コースにより0〜3歳等に限定される場合あり) |
| 保険料払込期間 | 10歳・18歳など選択可(満期は17・18・20・22歳から選択) | 全期間払込(17・18歳満期)/10歳払込満了/18歳払込満了(21歳満期コースのみ) |
| 返戻率の目安 | 最大127.4%(Ⅲ型・年払・10歳払込の契約例)/月払は118〜126%程度 | 101.75〜102.88%程度(公式サイトは数値非公開、第三者試算) |
| 子どもの医療保障 | なし(貯蓄特化型) | あり(医療特約を最大3種類まで付加可能) |
| 保険料払込免除 | あり(契約者死亡・高度障害時) | 標準付帯(契約者死亡・重度障害時) |
| 申込・相談窓口 | ライフプランナーとの面談必須 | 全国の郵便局窓口 |
| 支払い方法 | 月払・半年払・年払(クレジットカード払い不可) | 月払が中心(窓口で要確認) |
※返戻率・保険料は2026年9月時点の情報です。被保険者の年齢や保険金額、払込方法によって変動するため、実際の見積もりは各社の公式サイトまたは窓口でご確認ください。
ソニー生命の特徴・詳細
料金・返戻率例
ソニー生命は契約者30歳男性・被保険者0歳という条件で、複数の契約例を公式サイトに公開しています。最も返戻率が高いのはⅢ型・基準学資金40万円・22歳満期・保険料払込10歳までを年払で契約した場合で、返戻率は127.4%(2026年4月2日時点)です。月払の契約例では、Ⅰ型が月額11,490円・返戻率116.0%・受取総額160万円、Ⅱ型が月額13,740円・返戻率121.3%・受取総額200万円、Ⅲ型が月額13,172円・返戻率126.5%・受取総額200万円(いずれも10歳払込)です。払込期間を18歳までに延ばすと、Ⅲ型で月額7,816円・返戻率118.4%・受取総額200万円という契約例もあり、払込期間を短くするほど返戻率が上がる設計です。
加入条件・保障内容
加入は出生予定日140日前から可能で、Ⅲ型のみ91日前からです。子どもの医療保障は一切付いていない「貯蓄特化型」で、入院・通院の保障が必要な場合は別に医療保険を検討する必要があります。契約者が死亡または高度障害になった場合は、以後の保険料払込が免除され、学資金は満額受け取れます。満期は17歳・18歳・20歳・22歳から選択でき、受験のタイミングに合わせて設定しやすい仕組みです。申込はライフプランナーとの面談が必須で、クレジットカード払いには対応していません。
メリット・デメリット
メリットは、同条件のかんぽ生命と比べて返戻率がはっきり高い水準にあることと、払込期間・満期年齢を細かく組み合わせて設計できることです。デメリットは、子どもの医療保障がまったく付いておらず別建てで備える必要があること、そして途中で解約すると払込保険料総額を下回る解約返戻金になる可能性があることです(公式サイトに明記)。また加入にはライフプランナーとの面談が必須で、郵便局のように最寄りの窓口でふらっと相談する、という使い方はできません。
かんぽ生命の特徴・詳細
料金・返戻率例
かんぽ生命の保険料は、基準保険金額500万円・全期間払込・18歳満期の契約例で、2026年5月2日改定後は契約者30歳男性で月額22,750円、30歳女性で月額22,700円です(公式サイト明記)。基準保険金額は50万円〜700万円の範囲で、コースにより上限が異なります。返戻率については公式サイトに具体的なパーセンテージの掲載がなく、第三者の保険相談サイトの試算によると、同じ2026年5月2日改定後・毎月払い・契約者30歳男性・被保険者0歳・18年払込の条件で、大学入学時のみ受取コースが101.75%、小中高+大学入学時受取コースが100.81%、大学在学中+大学入学時受取コースが102.88%とされています。いずれも払込保険料を上回る水準ですが、ソニー生命の年払・10歳払込の契約例(127.4%)とは払込方法・払込期間・満期が異なるため、単純な数字の比較はできません。
加入条件・保障内容
契約者の加入年齢は18〜65歳、被保険者(子)は0〜12歳です(コースにより0〜3歳等に限定される場合があります)。受取方法は3コースから選べ、①大学入学時に一括で受け取るコース、②小学校・中学校・高校の入学時にも学資金を受け取りつつ大学入学時にまとめて受け取るコース、③大学在学中(18〜20歳)に毎年学資祝金を受け取り、大学入学時にも受け取るコースがあります。医療特約は「もっとその日からプラス」を中心に、無配当災害特約・無配当先進医療特約を合わせて最大3種類まで付加できます。契約者が死亡または重度障害になった場合は、以後の保険料払込が免除されます。
メリット・デメリット
メリットは、全国の郵便局窓口で相談・申込ができる身近さと、医療特約を付けて子どもの保障もまとめられる柔軟さです。デメリットは、返戻率を公式サイトで一目で確認できず比較検討に手間がかかる点、そして医療特約を付けるほど貯蓄に回る割合が下がり、返戻率がさらに下がる点です。
返戻率で比較:なぜソニー生命の方が高いのか
公式の契約例だけを見ると、ソニー生命の127.4%とかんぽ生命の102%前後では、20ポイント以上の開きがあります。この差の主な理由は2つです。
1つ目は保障の有無です。ソニー生命は子どもの医療保障を一切持たない「貯蓄特化型」のため、払い込んだ保険料のほぼすべてが積み立てに回ります。かんぽ生命は医療特約を付けられる設計のぶん、保障にあてる割合が増え、返戻率は抑えめになります。
2つ目は払込条件の違いです。ソニー生命の127.4%という数値は「年払・10歳払込・22歳満期」という、返戻率が高く出やすい条件での契約例です。月払に変えると126.5%、払込期間を18歳まで延ばすと118.4%まで下がります。かんぽ生命の数値も「毎月払い・18年払込」という、ソニー生命でいえば返戻率が低く出やすい条件での試算です。払込方法と払込期間を揃えて比べないと、数字だけで「ソニー生命の方が常に得」とは言い切れません。
なるほど、同じ「毎月払い」で比べても、ソニー生命の方が返戻率は高いままなんでしょうか。
月払同士で比べても、ソニー生命は118〜126%程度、かんぽ生命は102%前後なので、差自体は残ります。ただしこれは「かんぽ生命に医療特約という選択肢がある」ことの裏返しでもあります。返戻率だけを見て決めるのではなく、子どもの医療保障をどこで確保するかとセットで考える必要があります。
こんな家庭に向いている・向いていない
ソニー生命が向いている家庭:返戻率をできるだけ高くしたい/子どもの医療保障は別の医療保険や自治体の助成でカバーできている/ライフプランナーとじっくり面談して払込期間・満期年齢を設計したい家庭。
かんぽ生命が向いている家庭:郵便局の窓口で身近に相談しながら決めたい/学資保険に医療特約もまとめて付けたい/受取コースを教育費の発生タイミングに合わせて細かく選びたい家庭。
学資保険の選び方
ソニー生命とかんぽ生命のどちらが合うかは、次の2点から考えると整理しやすくなります。
1. 子どもの医療保障をどこで確保するか:すでに医療保険や自治体の子ども医療費助成で備えがあるなら、返戻率を優先してソニー生命のような貯蓄特化型を検討できます。学資保険1本に保障もまとめたいなら、医療特約を付けられるかんぽ生命が候補になります。
2. 払込方法と返戻率のバランス:年払でまとまった金額を払えるなら返戻率は上がりやすく、毎月の家計負担を抑えたいなら月払が現実的です。同じ払込方法・払込期間で各社の見積もりを取り、条件を揃えて比較することが大切です。
よくある質問
Q. ソニー生命とかんぽ生命、返戻率はどちらが高いですか?
A. 公式の契約例で比べると、ソニー生命の127.4%(年払・10歳払込の契約例)に対し、かんぽ生命は102%前後(第三者試算、毎月払い・18年払込)です。ただし払込方法・払込期間が異なる数値なので、見積もりを取る際は同じ条件で比較してください。
Q. かんぽ生命の返戻率はどこで正確に確認できますか?
A. 公式サイトには具体的な数値の掲載がないため、郵便局窓口での見積もり、または公式のお見積りシミュレーションで契約者・被保険者の年齢や保険金額を入力して確認する必要があります。
Q. ソニー生命は子どもの医療保障を付けられますか?
A. 付けられません。ソニー生命の学資金準備スクエアは貯蓄特化型で、子どもの入院・通院に備える保障は別の医療保険で検討する必要があります。かんぽ生命は医療特約を最大3種類まで付加できます。
Q. 途中で解約するとどうなりますか?
A. どちらの商品も、払込期間の途中で解約すると解約返戻金が払込保険料の総額を下回る可能性があります。契約前に、無理なく払い続けられる保険料かどうかを確認してください。
まとめ:こんな家庭におすすめ
ソニー生命「学資金準備スクエア」は、子どもの医療保障を他で確保したうえで返戻率を優先したい家庭に向いた貯蓄特化型です。かんぽ生命「はじめのかんぽ」は、郵便局窓口での相談のしやすさと、医療特約を付けられる保障の柔軟さが強みです。返戻率の数字だけで決めず、払込方法・払込期間を揃えたうえで、ご家庭の年齢条件に合わせたシミュレーションを両社で取ってみてください。
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